球宴恒例ホームランダービーで新人のアロンソが優勝 決勝で同じ新人のゲレロJRを下す

[ 2019年7月9日 12:11 ]

ホームランダービーで優勝したメッツの新人アロンソ(AP)
Photo By AP

 大リーグの第90回オールスターゲームは9日にオハイオ州クリーブランドのプログレッシブ・フィールドで開催されるが、前日となった8日には恒例のホームラン・ダービーが行われ、リーグ屈指の8人のスラッガーが参加。決勝は新人同士の争いとなったが、球宴にリザーブ選手として選出されているメッツのピート・アロンソ一塁手(24=1メートル88、102キロ)が、球宴には選ばれていないブルージェイズのブラディミール・ゲレロJR三塁手(20=1メートル85、91キロ)に対し持ち時間を18秒残して23―22で下し、今季の年俸(55万5000ドル)の1・8倍に相当する賞金100万ドル(約1億900万円)を獲得した。

 アロンソはフロリダ大から2016年のドラフト2巡目(全体64番目)に指名され、昨季は2Aと3Aでの計132試合で36本塁打をマーク。今季はメジャーに定着し、89試合に出場して打率・280、30本塁打、68打点をマークしていた。球宴前までの30本塁打は史上最多。この日は1回戦でカルロス・サンタナ(33=インディアンズ)を14―13、準決勝では昨季の新人王、ロナルド・アクーニャJR(24=ブレーブス)を20―19で下して決勝に勝ち残っていた。本塁打総数は計57本で最長飛距離は467フィート(142メートル)だった。

 ゲレロJRは1回戦でマット・チャップマン(26=アスレチックス)を29―13、ジョク・ピダーソン(27=ドジャース)との準決勝は3スイングによる決着となる再延長にまでもつれこんだが、これを40―39で制して決勝に進出。しかし決勝では思うように本数が伸びず、大会記録の計91発を記録して最長距離(準決勝での488フィート=149メートル)でもアロンソを上回ったが、タイトルは獲得できなかった。

 ゲレロJRの父はエクスポズ、エンゼルスなどで通算449本塁打を放ち、球宴に9回選出されているブラディミール・ゲレロ氏(44)。ゲレロJRは今季61試合で8本塁打にとどまって参加8選手の中では最も少ない今季の本塁打数だったが、球宴の名物イベントでは父譲りのパワーを発揮した。

 2015年にルールが改定された球宴のホームラン・ダービーは4分間に打った本数で争い、440フィート(134メートル)以上の一発を2回記録すると30秒のボーナス・タイムがもらえるシステム。本数が同じだった場合、延長は1分間、再延長はスイング3回での本数によって勝者が決まる。45秒のタイムアウトが1回与えられているが、決勝では45秒と30秒の2回。ゲレロJR対ピダーソンの準決勝は規定時間内では29―29の同数、1分間の延長も9―9で、スイング3回の勝負をゲレロJRが2―1で制して勝ち上がっていた。

続きを表示

この記事のフォト

2019年7月9日のニュース