楽天10連敗でついに貯金0 二塁踏めず零敗…浅村「ふがいない」

[ 2019年7月9日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天0―2オリックス ( 2019年7月8日    きらやかスタジアム )

8回1死、一塁塁審に詰め寄ったウィーラー(右)が退場となり、困った表情の平石監督(左)=撮影・木村 揚輔
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 試合終了の瞬間、山形の楽天ファンからはため息が漏れた。今季最少タイの2安打で二塁すら踏めず、10連敗。連敗中4度目の零敗で5月18日以来の勝率5割に転落した。

 「こちら側の責任。チーム全体で思い切って勇気を持って戦う。当たり前のことをしっかりやることが大事」。2年ぶりの10連敗に平石監督は、悔しさをかみ殺しながら言葉を絞り出した。

 先発の石橋は自己最長の8回を2失点と力投した。だが、打線が援護できない。5回の先頭・島内がチーム初安打となる右前打を放つも、続く銀次が二ゴロ併殺打に倒れた。連敗が始まった6月23日のDeNA戦から11試合連続で先制を許している。シーズン序盤に劣勢を何度もはね返した「逆転の楽天」は、勢いを完全に失っている。5日の日本ハム戦から打順が3番から4番に変わった浅村は4試合連続無安打で「自分の不調が原因。ふがいない。とにかく一つ勝たないと」と責任を背負い込んだ。

 3月に右肘の手術を受けた則本昂が、9日に先発で復帰登板する。「みんな心待ちにしている。何とか勝ちをつけてあげたい」と平石監督。仙台に残留して最終調整した則本昂も「良い流れを持ってこられるような投球をしたい」と言った。球団が創設した2005年に2度経験した球団ワーストタイ記録の11連敗は目前。エースの復帰戦を長いトンネルの出口にする。(重光 晋太郎)

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2019年7月9日のニュース