大谷 14号2ランで前半戦締め 04年松井超え年間33発ペース

[ 2019年7月9日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス10―11アストロズ ( 2019年7月7日    ヒューストン )

<アストロズ・エンゼルス>3回、左中間に14号2ランを放った大谷(AP)
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 大リーグは7日(日本時間8日)、各地で前半戦最後の試合が行われ、エンゼルスの大谷翔平投手(25)がアストロズ戦の3回に、今季自己最長の7試合連続安打となる左中間14号2ランを放った。1年目の昨季は75試合目だった14号に今季は53試合目で到達。04年にヤンキースの松井秀喜氏(45=現ヤ軍GM特別アドバイザー)が記録した日本選手最多31本塁打の更新へ期待が膨らむ。

 ゴーンという衝撃音が球場全体に鳴り響く。同点に追いついた3回1死三塁。大谷が先発右腕ウルキーディの初球、91マイル(約146キロ)直球を強振。高く舞い上がった打球は左中間席上部の広告看板に直撃する14号勝ち越し2ランとなった。

 「現時点で大リーグでベストの打者の一人。打つ能力では私の予想を超えている」

 そう大谷を評したのはブラッド・オースマス監督だ。大谷は昨年10月の右肘手術から5月7日に復帰し、この日でちょうど2カ月だが、出場3・8試合に1本のペースで本塁打を量産する。残り全71試合に出場した場合、同ペースなら33本塁打となる。休養日を入れて復帰後チーム57試合で見ても、4・1試合に1本ペースで、31本に届く計算だ。04年の松井秀喜がマークした年間日本選手最多の31本塁打超えへ、期待は大きく膨らむ。

 「大リーグでベストの打者の一人」にはもちろん根拠がある。規定打席数に達していないが長打率・571は同僚トラウトに次ぎリーグ2位で、打者評価で最も重要とされるOPS(出塁率+長打率)も同4位・924。アストロズのA・J・ヒンチ監督も「ゲームの流れを変える能力を持った打者。二塁打、三塁打も脅威」と称えた。

 チームは乱打戦の末、延長10回サヨナラ負け。球団広報によると、大谷は「試合中に体調が悪くなった」ということで、取材対応はなかったが、クラブハウスで食事を取るなど大事には至っていないもようだ。オールスターブレークで英気を養い、12日(日本時間13日)のマリナーズ戦から後半戦に向かう。(奥田 秀樹通信員)

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2019年7月9日のニュース