大阪桐蔭、投打で圧倒!3安打完封の田中「悔しさぶつけようと…」

[ 2014年8月21日 13:57 ]

<八頭・大阪桐蔭>八頭打線を完封した大阪桐蔭・田中は笑顔でガッツポーズ
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第96回全国高校野球選手権大会3回戦 大阪桐蔭10―0八頭

(8月21日 甲子園)
 一昨年に続く全国制覇を狙う大阪桐蔭がまた一段、階段を上った。打線が八頭(鳥取)の3投手に16安打を浴びせて10点を奪えば、投げては背番号「10」の2年生左腕・田中が散髪3安打完封と、投打に圧倒して2年ぶりの8強入り。西谷監督は「何とか粘り抜いて、ここまで来れたと思います」と謙虚に試合を振り返った。

 田中は「1回戦では思っていたようなピッチングができなかったので、その悔しさをぶつけようと、きょうのマウンドに臨んだ。四球がなかったことと、低めにコントロールできたことがよかった」と胸を張る。1回戦の開星(島根)戦でも先発し、5回を8安打5失点と不本意な投球だったが、八頭に二塁を踏ませない投球でチームを準々決勝に導いた。

 2回戦の明徳義塾(高知)戦では3年生の右腕エース福島が10安打3失点で完投。この日は田中が完封と、左右の2本柱の調子が上がってきたことはチームにとって大きな収穫。指揮官が「ロングを打てるバッターが少ない」という通り、この日の長打は16安打中3本だけだったが、コンパクト打撃が徹底されていることの裏返しとも言え、ソツのない攻撃が光る。

 「まだ、叱りながらゲームをやっているようなチームだけど、選手たちが前へ前へという気持ちを持ってやっている」と西谷監督はナインの“成長力”を評価。2年ぶりの頂点へ「ここまで来たら強い相手ばかり。相手に合せるのではなく、自分たちの野球に徹して粘り抜きたい」と表情を引き締めた。

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