阪神“ポロリ”勝利で巨人と0・5差!ラッキー7に幸運決勝点

[ 2014年8月21日 05:30 ]

<神・中>7回2死満塁、上本は左中間にフライを打ち上げる

セ・リーグ 阪神3―1中日

(8月20日 京セラD)
 今季初奪首へ「5度目の正直」だ。阪神は20日、中日戦で幸運な決勝点を挙げて3連勝を飾った。1―1で迎えた7回2死満塁で上本博紀内野手(28)の左中間への平凡な飛球を、中日外野陣が交錯して落球。2点を勝ち越し、そのまま逃げ切った。首位・巨人が敗れたため、再び0・5ゲーム差に肉薄。21日に阪神が勝ち、巨人が敗れれば、開幕から109試合目にして待望の首位に立つ。 

 文字通りの「ラッキーセブン」だった。1―1で迎えた7回2死満塁。打席には上本。1ボール1ストライクから又吉が投じた内角速球に、完全に詰まらされた。左中間へ上がった平凡な飛球。誰もがチェンジだと思った。

 和田監督 こんなことがあるのか…と思う決勝点。でも執念ですね、上本の。あの打球は

 指揮官がそう振り返ったシーン。捕球体勢に入った左翼の藤井が手を上げる。しかし、守備範囲の広い中堅・大島が迫ってくる。ぶつかる、ぶつかる、ぶつかった――。大島のグラブから球がこぼれた。その間に三塁走者のマートンに続き、二塁走者の新井良も生還した。

 上本 何もないです

 試合後に複雑な表情を浮かべた「ヒーロー」。一方、双方が中途半端に打球を追い、連係不足が致命的な失策につながった中日外野陣はうつむくしかなかった。

 大島 ぶつかっても捕らないと。僕が悪い

 藤井 歓声の中でもジェスチャーをしないといけなかった

 先制点は2回の新井良の犠飛。「ポロリ」での2点を加え、阪神は適時打なしで全3得点した。ただ、その背景には先制点につなげた今成の進塁打や、7回に代打新井が四球を選んで満塁に好機を広げるなど、そつのなさがあった。上本が打ち上げた際は二塁走者の新井良が諦めずに走って生還。指揮官は「全力疾走、全員野球を続けていきたい」と満足げだった。

 この日の京セラドームには「ミラクル」、そして「落球」のキーワードを併せ持つ軍団が観戦に訪れていた。今夏の甲子園に出場した星稜(石川)ナインだ。石川大会決勝で8点リードされた9回に9点を取ってサヨナラ勝ち。世紀の逆転劇を演じた勢いのまま、甲子園でも2勝した。その星稜といえば、語り草になっているのが1979年夏の甲子園での箕島(和歌山)との死闘。勝ち越した直後の延長16回の守備。2死からの邪飛を一塁手が落球。直後に同点ソロが生まれ、星稜は18回にサヨナラ負けを喫した。

 幸運な勝利で首位巨人に再び0・5ゲーム差に肉薄。今季はこれまで首位浮上が懸かったチャンスが4度あったが、いずれも黒星に終わった。敗戦投手が岩崎(2度)、岩貞、岩田だったことで、四谷怪談にならい「お岩の呪い」ともやゆされたが、21日の中日戦(京セラドーム)は今季は中継ぎで3勝0敗の2年目・金田がプロ初先発。9年ぶりのリーグ制覇へ、21日こそ呪いを解く。

 ▼阪神・金田(21日先発) 中継ぎの時のように一イニング一イニング、一人一人攻めて、しっかり結果を残したい。

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