新井「つなぐ」意識で劇弾 日本文理に根付く“諦めない気持ち”

[ 2014年8月21日 10:46 ]

<富山商・日本文理>9回裏日本文理1死一塁、新井が逆転サヨナラ2ランを放ち、ガッツポーズで二塁へ向かう

第96回全国高校野球選手権大会3回戦 日本文理6―5富山商

(8月21日 甲子園)
 “諦めない気持ち”がチームには根付いている。8回に一挙4点を失って逆転され、1点を追う9回だった。1死一塁、「絶対につなごうという意識で打席に入った」という日本文理・新井は1ボールから2球目を叩く。快音を残した打球は歓声と悲鳴が交錯する中、左翼スタンドへ飛び込んだ。

 史上18本目となる劇的な逆転サヨナラ2ラン。新井は「打ったのはストレート。打った瞬間、行ったかなと思いました。生まれて初めてのいい打球でした」と笑顔をはじけさせた。大井監督も「うれしいですね。土壇場でああいうのが出るとはね。子どもたちに感謝したい。正直、新井なら(逆転サヨナラ弾も)もしかしたら、という気持ちも少しありました」と満面の笑みだ。

 2009年夏の甲子園決勝。日本文理は中京大中京に9―10で敗れ、初優勝を逃したが、9回に5点を奪う猛攻は鮮烈な記憶を残した。現チームのメンバーはあの決勝を見て日本文理に憧れ入学してきた世代。指揮官は「常々7回からがうちの勝負だよ、と言い続けてきたことが選手たちの脳裏に残っているのかな」と話す。

 新潟大会決勝でも、小太刀の逆転サヨナラ3ランで2年連続の出場を決めるなど、“諦めない”がチームのモットー。新井は「飯塚も最後まで投げてくれたし、オレたちなら逆転できると信じていた」と胸を張る。準優勝した09年夏以来の8強。悲願の頂点へ、新井は「これからが本当の勝負・全員で一戦一戦、粘り強く戦いたい」と誓った。

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