敦賀気比 93年ぶり猛打で8強!3戦連続2桁得点3連勝

[ 2014年8月21日 05:30 ]

<敦賀気比・盛岡大付>2回1死二塁、松本から山本が先制の二塁打を放つ

 猛打が止まらない。第96回全国高校野球選手権3回戦4試合が20日に行われ、敦賀気比(福井)が今秋ドラフト上位候補の松本裕樹投手(3年)を擁する盛岡大付(岩手)に20安打を放ち、16―1で大勝。17年ぶりの8強入りを決めた。3試合連続の2桁得点で3連勝を記録したのは、1921年の和歌山中以来93年ぶりとなった。八戸学院光星(青森)は星稜(石川)を延長10回の末、5―1で下し、2年ぶりのベスト8進出を決めた。

 大会屈指の好投手、盛岡大付の松本でも万全の状態でなければ、今の敦賀気比を止められない。20安打16得点。史上3度目となり、3連勝となると、1921年の和歌山中までさかのぼる93年ぶりの3試合連続2桁得点である。3番打者として3安打3打点でチームを引っ張った浅井主将は「持ち味の打線で圧倒できた」と白い歯を見せた。

 その主将が打線に火を付けた。1―1の3回、先頭の浅井は、松本が投じたハーフスピードの129キロ直球を左翼席へ叩き込む。ここから打者12人の猛攻で一挙8得点を挙げ、マウンドから降ろした。昨年のセンバツで松本と対戦していた浅井は「直球は(高めに)浮いてくるイメージがあった」と、狙い通りの甘い球を仕留めてみせた。

 3試合で51安打42得点。チーム打率は・443で、福井大会の・438を上回った。この猛打の原動力は何か。雪国・福井。冬場は室内練習場にこもり、1日1000スイングがノルマだった。素振り、ティー打撃、マシン打撃と3時間以上振りっぱなしの鍛錬。浅井は「丈夫な作業用のゴム手袋が5枚破れた」と振り返る。4番で2安打1打点の岡田も「最初は手の皮がボロボロ。握力がなくなって腕も上がらない」と言う。髪を洗うにもシャワーヘッドを持ち上げられず頭部を直接、蛇口につけて洗った。そして、冬を越すと「打球の伸びが変わった」とナイン全員が実感する。

 東哲平監督の打撃指導も分かりやすい。「下半身をしっかり、軸をぶらさずに打て」――。普段の打撃練習は全体の2割程度だが、冬場のスイング量が土台となり、東監督のシンプルな教えでミスショットが少ない。計3試合25イニングで3者凡退はわずか3イニング。三振数もたった7である。東監督にとっては、自身が現役だった97年以来17年ぶりのベスト8。「甲子園の雰囲気を楽しんで力を出せている。でもここまで打てるとは…」。教えた指揮官本人が驚いている。

 ≪21年の和歌山中以来≫敦賀気比が16―1で大勝し、これで1回戦からの得点は16、10、16の計42点。3試合連続の2桁得点は21年優勝の和歌山中が全4試合、06年今治西が1回戦から3試合続けたのに次ぎ3チーム目。ただし今治西は3回戦で敗れており、2桁得点で3連勝は和歌山中以来93年ぶり2チーム目となった。決勝まで進めば残り3試合。前記和歌山中の75得点、00年智弁和歌山の100安打(現在51)、08年大阪桐蔭の57打点(39)などのチーム大会記録を塗り替える可能性が出てきた。

 ≪岩手勢に6戦全勝≫敦賀気比は昨春も盛岡大付と対戦し、3―0で勝利。福井勢はこれで岩手勢との対戦に6戦全勝となった(春1勝、夏5勝)。

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