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【だから元気!】“七色の女優”キムラ緑子 3種のこだわり

[ 2018年11月2日 12:00 ]

健康について語るキムラ緑子(撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 名は体を表す。舞台や映画、ドラマに引っ張りだこの名脇役、キムラ緑子(57)。印象的な名前通り、部屋いっぱいの植木の“緑”とより取り“みどり”のフルーツたっぷりの朝食が元気の秘けつ。どんな役でも演じきる「カメレオン女優」。健康法も、シンプルだけど多面的な魅力にあふれていた。

 肌がきれい?あら、うれしいです〜。でも“有頂天”にはなりませんよ(笑い)。食べ物のおかげだと思います。もともとは肌荒れがひどかったんです。20代の頃。ホントに悩みで。それで体調を崩した時に食べ物を気をつけるようにしたんです。お酒ばかり飲まないようにして(笑い)。

 当時は肌も黄色かった。ご飯も食べずに朝まで飲むことも多かったですからねえ、それじゃあ体も壊します。そこから漢方薬飲んで復活して。本当に食事にしっかり気をつけるようになったのは、40代になってから。明日の細胞は今日の食べ物が決めるわけですから。

 ポイントは朝食。決まったものを食べています。酵素玄米とお味噌汁。具は替わりますが、必ず食物繊維の寒天を入れます。何種類もの果物にヨーグルト入れて、亜麻仁油、シナモン、チアシードも入れて。あと、コラーゲンなんちゃらと酵素18種類入ったみたいなヤツとか、もうやんなきゃいけないことが朝はいっぱい(笑い)。ドリンクもリンゴ酢とかスムージーの粉みたいのとか飲むんですけど、面倒くさいからその粉をヨーグルトにかけちゃう(笑い)。

 一つだけ言えることは、お味噌汁は絶対に飲んだ方がいい。体の調子が変わります。腸が変わるのが一番いいみたいで。寒天は四角いのが売っているので、それを毎日2個入れます。20年近く前から食べ物を徐々に変えてから、本当に腸がきれいになって。酵素玄米、お味噌汁、ヨーグルトの3種類ですから簡単は簡単。果物むくのが面倒ですけどね。今日は、リンゴ、バナナ、キウイ、アボカド、柿、ブルーベリー、ブドウの7種類。それをちょっとずつ切って。リンゴなら8分の1。バナナなら半分。あと、バラパウダーもかけてます。美容と健康に効果的なポリフェノールやビタミンCが含まれていて、香りもいいんです。

 あとね。腸がきれいになってから、私のおトイレ、臭わないんですよ。凄くないですか!芳香剤として置いておきたいくらいですよ(笑い)。毎朝フルーツいっぱい食べているから。だってね、お肉も好きで食べるでしょ。すると、その時は普通のものが出てくる(笑い)。やっぱり食べ物ですよ。腸がすっきりしているのを実感しますもん。

 ただ、こういう仕事だから自律神経とか血圧が高くなるとかはある。そこは気をつけないと。森で一日中ボーッとして帰るとちゃんと血圧低くなってますからね。

 お昼は仕事がある時はお弁当が出ると食べちゃうけど、家にいる時はお茶飲むくらいで基本食べないです。夜はお酒飲むので、その時にちょっと食べるくらい。お酒は毎日飲みますけど、ビール1缶いかずに六分目くらいでやめて、ワインも1本を3日で空けるくらいの量ですね。だって、家でベロベロになっても仕方ないでしょ(笑い)。

 お酒はやっぱり、リラックスしますねえ。仕事後の一杯の“ああ〜終わったあ”って感じ。特にビールの最初の一杯。残りは植木にあげてます。部屋に気に入った“緑”をたくさん置いているので。植木も酔ってたりしてね(笑い)。

 外でも、気に入った木があると抱きついてにおいを嗅いでます。散歩の時とか無意識に。木は何千年も生きてますから。そういうものに触れていると波動を感じます。木がもっているエネルギーに触っているだけで癒やされる。だから、しんどい時、木に触ってみてください。スーッと楽になりますよ。散歩して公園とか緑の多いところへ行って、緑に囲まれながら大きく息を吸うと本当に元気になる。もともと淡路島育ちなんで田舎の空気を吸いたいんですよ。やっぱり、緑の力、木の力って凄い。

 私の名前と関係ですか?確かに(旧姓が)木村緑子ですからね(笑い)。名前は父親が「緑色」が好きで。本当はそれだけ。でも昔、ドラマで児玉清さん(故人)とご一緒した時に「聖書で子供を“みどりご”というけど、そういう意味ですか?」と聞かれたことがあって。ああ、そうなんだと。それからは、この質問があると「聖書の一ページから名付けられたんです」と答えてきたんですけどね(笑い)。

 父は奄美大島の出で、自然の中で生きてきた人ですから、私もそうですけど相当な“緑好き”です。今の私はやっぱり、淡路島の自然の中で作られたと思います。自由度も含めてね。

 でもね。私(植木に)ホントにお水やらないんですよ。結構大きなのがワーッて部屋にあるんですけど、全然枯れないんですよ。お水やらないのにきれいなんで、植木屋さんに聞いたら、植木も生き物だから飼い主さんに慣れてくるんですって。そのペースで生きているから「絶対に急にあげないで。あげちゃうと枯れますよ」って言われて。私の場合、葉っぱが元気ないのに気付いて「あっごめん!」って水をやるので、10日に1回か2週間空く時も。でも、植木がそのペースに合わせてくれているんだって。凄いでしょ。感動しますよね。もう、ますます好きになっちゃってね(笑い)。

 あと、お風呂が好きで。移動車には“お風呂セット”を積んでます。その日の仕事先の近所にどんなお風呂があるのか調べて、終わった後に自分で運転して寄るんです。温泉だけじゃなく、スーパー銭湯とか普通の銭湯もね。平気で行きますよ。「えっタオルないの!?」とか文句言っちゃったりね(笑い)。 (女優)

【“有頂天”シリーズ第3弾・渡辺えりとのコンビ再び】舞台「喜劇 有頂天団地」(12月1〜22日に東京・新橋演舞場、来年1月12〜27日に京都四條南座)の稽古中。「有頂天旅館」「有頂天一座」に続く、渡辺えり(63)とのコンビによる“有頂天”シリーズの第3弾。

 「喜劇はいいですね。お客さんの笑い声って本当に凄い演出効果で。舞台でしか味わえない。笑いに包まれているって幸せでしょ。だから舞台はやめられない。みんなを幸せにする、全員を幸せにするって、こんな楽しいことないですもん」

 共演も笹野高史(70)鷲尾真知子(69)ら演劇好きの気の合うメンバーばかり。ただ、舞台には有頂天になっちゃいけないことも。「お客さんの“笑い声”に乗らないこと。笑いって一番分かりやすい反応でしょ。笑い声がたくさんあると、ついつい調子に乗って芝居が大きくなるんです。いつも気をつけているんですけど、これがなかなか」(笑い)。

 ◆キムラ 緑子(きむら・みどりこ)本名牧野緑子。1961年(昭36)生まれ、兵庫県出身の57歳。87年に劇団M・O・Pの旗揚げに参加し、2010年の解散まで看板女優として活躍。13年のNHK朝ドラ「ごちそうさん」での、いけずな義姉役が評判に。今年の「半分、青い。」での“怪演”も話題になった。

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