中村逸郎教授 プーチン大統領に逮捕状で見解「中国の軍事協力を止めるという意味でICCは逮捕状を…」

[ 2023年3月20日 08:34 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎名誉教授が20日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)が17日、ロシアが侵攻したウクライナからの子どもの連れ去りに関与した疑いがあるとして、戦争犯罪の容疑でロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したことに言及した。

 ロシアは猛反発し、身柄引き渡しを拒否する公算が大きい。本人を出廷させて公判を開くのは困難とみられる。ただ、プーチン氏が日本などICCに加盟する123の国と地域を訪問すれば逮捕される可能性があり、外交など行動が大きく制約される。ICCが過去に現職の国家元首に逮捕状を出したことはあるが、国連安全保障理事会常任理事国の元首に対しては初めて。

 中村氏は「きょうから習近平国家主席がロシアを訪問してプーチン大統領と首脳会談をするというタイミングなんですね」と言い、「プーチン大統領が犯罪者ということになりましたので、プーチン大統領と交渉してしまうと(習近平主席が)自分のメンツがつぶされてしまうと。中国がロシアに対して軍事協力するのではないかという懸念が出てくる。それを止めるという意味で今回、ICCが逮捕状を出したということも考えられます」と自身の見解を述べた。

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2023年3月20日のニュース