熊沢世莉奈 舞台「ラストアンコール」で癒しのヒロイン・明音役に「自信を持ってやり切りたい」

[ 2023年3月20日 12:00 ]

明音役を演じる熊沢世莉奈(C)志宇・マンガボックス/舞台「ラストアンコール」製作委員会
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 スポニチ主催の舞台「ラストアンコール~死者の夜明け~」が23日から東京・銀座の博品館劇場で上演される。アプリ「マンガボックス」で連載中の「ラストアンコール」(原作・志宇)が原作の注目作。この世を暗躍する死神と、妹の命を握られ不本意ながらも死神を手伝う探偵が相反する正義をぶつけ合いながらタッグを組み前へ進んでいく姿を描く。ヒロインを演じる元HKT48の熊沢世莉奈(25)の作品に懸ける思いとは―-。(聞き手・井利 萌弥)

――5人組ダンスボーカルグループ「BUGVEL(バグベル)」のKOSHIN(21)さんとMINATO(23)さんがダブル主演の作品。死神・海をKOSHINさん、探偵・大牙をMINATOさん演じます。熊沢さんは大牙の妹・明音役ですが、ヒロインに決まった心境は。
「最初はびっくりしました。明音は、自分の中で大事な役だなと思っていて、原作では明音ちゃんはそんなに出てくる方ではないんですけれども、舞台の方では、お兄ちゃんと絡むシーンだったりとか、いろんなキャラクターと絡むシーンが多いので、精一杯頑張らせていただきたいなと思っています」

――原作や台本を読んだ感想は?
「原作はシリアスなシーンがたくさんあって、人間の恨みだったりとか、憎悪だったりとかが結構出てきたりします。今回の舞台では、その中で明音ちゃんが出てくることによって、皆さんのことを癒したりだったりとか、ちょっと場の雰囲気を和ませたりだったりとかが、私の1番大事なお仕事なのかなと思っています」

――明音役と自身の共通点はありますか。
「基本的に明音ちゃんは元気いっぱいで、天真爛漫な学生さん。何でも興味津々なところなど似てる部分や共通点があるので、この明音という役に対して、めちゃめちゃ難しいところっていうのは特にはなくて。ありがたいことに演出家さんからも“すごい明音似合ってるよ”って言っていただけるので、自信を持ってやり切りたいなと思います」

――KOSHINさんとMINATOさんの印象は。
「舞台もお芝居も初めてなのに、自分たちなりに動いたりとか、セリフの掛け合いとかがすごいなと思っています。私が初めてだった時は、いざやってみようってなった時に動くことができなかったので。特にお兄ちゃん役のMINATOさんとのシーンが多いのですが、すごく頼りになる方だなと稽古中も感じているので、お兄ちゃん感がすごいなと私の中では思っています。」

――稽古場の雰囲気は?
「本当にキャストの皆さんに良くしていただいて、優しい方々ばかりで、気さくに話しかけてくださっています。お稽古も、決め事も多く結構ピリピリした感じになりがちな現場もあるんですが、最初からみんなで作り上げる感じがすごくあって、とてもいい雰囲気でお稽古ができています」

――好きなシーンや、お気に入りのセリフは。
「明音ちゃんのシーンは、原作にはない舞台オリジナルのシーンが結構あるので、そういったところも楽しんでいただきたいです。好きなシーンはありすぎて選べないのですが、やっぱり明音とお兄ちゃんのシーンが私の中では一番印象に残っています。物語で事故に遭うシーンがあるのですが、その前の2人の車の中でのやり取りのシーンがすごく好きで、関係性が1番わかるシーンじゃないかなと。明音だけに見せる素の大牙も見どころだなと思います」

――作品を通して伝えたいことは。
「人への恨みとか、嘘だったりとかで、亡くなった方が思いを残していてそれを海が解決してあげるというようなお話。明音ちゃんは、基本的には死神とかそういうことを知らなくて、お兄ちゃんがどうやって仕事をしてるのかとかもあまりわかっていないのですが、人の大切さというか、思いの大切さみたいなものが伝わればいいなと思います。また、きょうだいの関係性だったり、大切な人への思いだったりも伝わればいいなと思っています」

――本番へ向けて工夫していきたいことはありますか。
「事情を知らないとはいえ、あんまりはっちゃけすぎるのも…と思うので、いかに自然に明音ちゃんの良さを出せるかっていうのは、自分の課題ではあるかなと思います」

――舞台への意気込みをお願いします。
「明音ちゃんは本当に純真で、すごくまっすぐな、清らかなキャラクターだと思っています。このミステリアスな作品の中で、明音ちゃんが癒しだったり和んだ雰囲気をどうやって届けるのかっていうのは、自分の力量にかかっているのかなと思います。原作をたくさん愛してくださってる方々にも面白いって思ってもらえるように稽古を頑張っていきたいです」

――どんな方に今作を届けたいですか。
「原作を知らないと楽しめないのかな…?と思う方がいらっしゃるかもしれないのですが、この作品は原作を読んだ方ももちろん、知らない方にも難しくなく、すごく楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。どんな方でも、たくさん見ていただけたら嬉しいです」

――改めてPRをお願いします。
「ラストアンコールは、死神・海と探偵社員の大牙のストーリーでもあるんですけれども、ストーリー展開が豊富ですし、原作にないオリジナルな要素もたくさん入っておりますので、すごく楽しんでいただける作品だと思っています。博品館劇場へ、ぜひ見に来ていただきたいです」

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