黒柳徹子自伝「窓ぎわのトットちゃん」初の映像化へ「アニメであれば…」

[ 2023年3月20日 04:00 ]

映画「窓ぎわのトットちゃん」の原作者・黒柳徹子
Photo By 提供写真

 黒柳徹子(89)の大ベストセラー自伝「窓ぎわのトットちゃん」が今冬、アニメ映画化される。1981年の発刊以来、実写も含め映像化されるのは初めて。

 黒柳の幼少期を描き、世界累計発行部数は2500万部を突破。黒柳が「黒澤明監督以外のほとんど全ての映画監督から、お手紙をいただいた」と言うほど映像化のオファーが殺到した。それでも「読者の頭の中にあるイメージを壊したくない」という意向で実現しなかった。

 その思いを翻したのが「劇場版ドラえもん」でヒットを連発している八鍬新之介監督。国内外で多くの命が奪われる事件が起きる中、「アニメーションを通して社会に貢献できること」と考えていたところ「窓ぎわのトットちゃん」と出合った。「“戦争と平和”など、相反するテーマが、世界中の誰もが理解できるみずみずしい子供の言葉で雄弁に語られていた」と、16年に映画化を企画。足しげく黒柳の元へ通って交渉。黒柳も「アニメであれば原作ファンの方々も喜んでくれるかも」と首を縦に振った。

 黒柳は「世界情勢が変わってきている。若い世代の皆さんに面白かった!と思ってもらいたい」と完成を楽しみにしている。

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