加山雄三「幸せだなぁ」妻に贈る“熱唱”、5000人前に1人のため コンサート会場ラスト公演で歌った

[ 2022年9月10日 05:30 ]

ラストホールコンサートを行った加山雄三
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 年内でコンサート活動を引退する歌手加山雄三(85)が9日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで特別公演を行った。

 コンサート会場で開く最後の公演で、タイトルは「加山雄三ラストショー~永遠の若大将~」。19年に軽度の脳梗塞、20年に小脳出血を発症。いすに座ってスタートしたが、ハリのある歌声は健在。時折立ち上がり、ガッツポーズも見せた。会場には5000人が集結。「たくさんの方に来ていただいて、幸せだなぁ」と“決めぜりふ”で感謝した。

 海を愛し、家族、そして妻を愛した。爽やかな白いジャケット姿で登場した加山は、代表曲「海 その愛」「サライ」など全27曲を披露。その中で歌唱した「September 4th」は、「若大将」人気が絶頂だった1970年に結婚した妻で元女優の松本めぐみさん(75)への思いが詰まった一曲だ。4人の子供、そして4人の孫に恵まれ、「幸せのもとをつくったお母ちゃんのために、どうしても歌いたい」と照れ笑い。結婚記念日の9月4日にちなんだ題名で、客席にいた松本さんの目の前でしっとりと歌い上げた。モニターに一瞬だけ映った松本さんの目には涙が光っていた。

 前日のリハーサルでは「声が出るようになるから」と、本番同様のセットリストをこなしたという。“若大将”としての力強さを見せつけ、「音楽を愛し、親友としてやってきてよかった」と目頭を熱くした。引退ステージは12月に豪華客船「飛鳥2」の船上で実施される。

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