橋下徹氏 国葬賛成も決定手順に疑問「感情で国家を動かすって最悪だからね」

[ 2022年9月10日 22:01 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が、10日配信のABEMA「News Bar橋下」(土曜後9・00)に生出演し、銃撃されて死亡した安倍晋三元首相の国葬決定のプロセスに疑問を呈した。

 橋下氏は89年に行われた昭和天皇の大喪の礼が国葬であることを説明しつつ、「たぶんみんな感じているのは、“(今回の国葬が)大喪の礼ほどではないよね”ということだったら、国葬じゃなくて準国葬なのか、なんちゃって国葬やんか?って」と、国民の胸の内を推測。その上で「日本の国葬というのはどういうものなの?という議論を抜きにして、何となく凶弾に倒れて、功績はすごくあるから、あの時の勢いで国葬って言葉をだけ言いたかったんじゃない?」と指摘し、「国葬やれと言ってる政治家は中身が伴ってないと思うんだけどね」と首をかしげた。

 橋下氏自身は、安倍元首相の功績と鑑み、国葬自体には賛成の立場を示した。一方で、国葬の性質について理解を深める議論が少ないと感じているという。「国葬って、国家を挙げて悼むこと、敬意を表すること、おまつりすることだから、ものすごい重要なことなんだけど、この議論を飛ばしましたよね。だから僕、賛成と反対がこんなに割れちゃってると思う」と分析した。

 今回の国葬について橋下氏は、感情論が先行した結果と指摘。「感情で国家を動かすって最悪だからね。ルールに基づいて動かさないとダメでしょ?今回も感情で動かしたと僕は感じる」と批判した。

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2022年9月10日のニュース