桂かい枝 歴史の中で埋もれた“古墳落語”を掘り起こす落語会開催 

[ 2022年7月1日 15:08 ]

貴重な資料を前に、落語会「発掘カイシ!特別総集編」をPRする(左から)小佐田定雄氏、桂かい枝、前田憲司氏
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 落語家・桂かい枝(53)が1日、大阪市内で落語会「発掘カイシ!特別総集編」(8月17日、大阪・天満天神繁昌亭)の開催を発表。「過去にやった10作品から選りすぐりの4作品を、他の噺家さんにも演じてもらいます」とPRした。

 落語の長い歴史の中で演じる噺家がいなくなった、埋もれた演目を、15年に亡くなった人間国宝の桂米朝さんはMBSテレビ番組内で“古墳落語”と呼んだ。そんなネタをもう一度掘り起こして復活させる試みの落語会「発掘カイシ!」。17年5月から過去10回開催し、かい枝が“古墳落語”の10ネタを披露した。今回がその特別総集編。かい枝は「電車掌」、同期入門の桂吉弥(51)が「家内芝居」、林家染左(50)が「桐竹七兵衛」、笑福亭喬介(40)が「屁臭最中」を演じる。

 芸能史研究家・前田憲司氏が所有する貴重な資料をもとに、今年45周年を迎えた落語作家・小佐田定雄氏がネタを発掘し台本制作。かい枝が過去10回で演じたネタを、初挑戦の噺家に合わせて少々アレンジした。

 「同じ噺を他の噺家が演じたらどう変わるか楽しみ。お客さんにも興味を持っていただけると思います。将来“古墳落語”が古典落語になれば」と意欲満々だ。

 米朝さんは生前“古墳落語”として「百年目」「地獄八景亡者戯」「算段の平兵衛」「風の神送り」などを復活させた。

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2022年7月1日のニュース