来年大河「どうする家康」松本潤“アンチ家康”にも「見て」番組CP絶賛“集大成”に「振り切った芝居」

[ 2022年7月1日 14:50 ]

来年の大河ドラマ「どうする家康」の取材会を行った松本潤(C)NHK
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 来年2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)の主演を務める「嵐」の松本潤(38)が1日、名古屋放送局で取材会を行った。6月5日のクランクイン以降、松本が取材に応じるのは初。大河初挑戦とあり「右も左も分からない中、不安なことも多々あったんですが」としながらも「実際に現場に入って皆さんと一緒にお芝居をさせていただくと、非常に充実した時間。非常に有意義な、刺戟的な時間を過ごさせていただいています。何より毎日、笑いが絶えない現場で、楽しく過ごさせていただいているのを本当にうれしく思っています」と手応えを示した。

 取材会には家臣団のリーダー・酒井忠次役の大森南朋(50)、最強サムライ・本多忠勝役の山田裕貴(31)、ザ交渉人・石川数正役の松重豊(59)も出席した。
 
 希代のストーリーテラー・古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。「リーガル・ハイ」「デート~恋とはどんなものかしら~」「コンフィデンスマンJP」などのヒット作を生んだ古沢氏は大河脚本に初挑戦。松本は大河初出演にして初主演となる。家康を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。

 松本は「本当にコイツが天下を獲るのか、という始まり方。成長の過程が鮮やかに描かれると思うので、アップダウンをつけて演じたれたら。今ってヒーローは完璧な人より、おっちょこちょいで抜けているところがある方が愛される、という人もいると思うので、今っぽいアプローチなんじゃないかな。最初はそんな頼りない家康ですけど、大人になって姑息なことも含めて、どういうふうに天下を獲っていくのかが人間ドラマとしては見どころになるんじゃないかなと思っています」と展望。

 また、家康に敗れた側の地域の“アンチ家康”の人については「地元の戦国武将の方が好きだという方もいらっしゃると思いますが、家康がどういうことをしてきたのか面白く描ける作品になっているので、是非、見ていただきたいなと思います。最初、関西の人にあまり見ていただけないんじゃないかみたいな話もありましたけど、そんな方たちにも、岐阜の方たちにも見ていただけたらと思います」と呼び掛けた。

 制作統括の磯智明チーフ・プロデューサーは「古沢さんの台本もあるんですが、非常に面白いんですよ。例えば、今週は自分は駿府が好きだから岡崎に戻りたくないというシーンを撮影しましたが、家臣からすると無責任な台詞もユーモラスに感じさせてくれたり。殺陣も割と弱いんですよ(笑)。エンターテイナーとしての才能がとても感じられます。“こういう家康、いるかもね”という説得力もありつつ、愛嬌がある。松本さんの芝居をスタッフ一同、ワクワクしながら、笑いながら見ている現場。それはあまり想像していませんでしたね。ナイーブな感じの芝居で来るのかなと思ったんですが、それをさらに上回るというか、みんなの笑いを誘って興味をそそって、なおかつ共感も得る。そこまで振り切った芝居をする松本さんに対して、非常にリスペクトしています。たぶん共演者の方々も“松本さん、ここまでやるんだ”と思っているんじゃないでしょうか。決してウケ狙いじゃなく、きちんとシーンの中でバランスが取れていて、このドラマとしてどうしたいのかということも考えて演じていらっしゃる」と絶賛。

 従来とは一味も二味も違う松本になりそうだが「おこがましいですけど、集大成といいますか。今撮影している部分は若き松本さんの芝居を彷彿させるところもあり、落ち着いた殿としての佇まいもあれば、やんちゃなところもある。これまでの色々な作品の松本さんの芝居が集約されているのが、今回の大河ドラマかなと思っています」と語った。

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