「底辺の仕事ランキング」テレビインタビューが物議 「当事者を傷つける」「待遇改善を呼びかける報道を」

[ 2022年7月1日 12:12 ]

 6月30日に放送されたフジテレビの情報番組「Live News イット!」(月~金曜後3・45)で、就職情報サイト「就活の教科書」が公開した「底辺の仕事ランキング」について特集。ランキングに記載されている職業に従事する社員にインタビューしたことが物議をかもしている。

 番組では、このランキングは2021年5月に掲載されたもので、最近になってSNS上で拡散され「職業差別を助長する」と炎上したと報道。現在、当該記事は削除されているという。

 これを受け、番組取材班は“底辺”として挙げられた数々の職業を取材」したという。ごみ収集スタッフはインタビューに「底辺職業というのはすごく残念。人が生活する上でないと成り立たない」と話し、土木作業員をしていた人も「誰にでもできる仕事っていうのはないんじゃないか」と語った。

 また介護士や保育士もインタビューに答え「大変大変っていうところだけをクローズアップしないで、楽しいとか、やりがいがあるって感じでやっている」「悲しいというか、悔しい。私たちも国家資格という資格を持った上で働いておりますので、理解度が上がるとうれしい」と話した。

 “底辺”という言葉を用いたインタビューについて「わざわざ煽(あお)るようなことしないで」「当事者に、すごく残念、悲しい、悔しいと言わせるなど鬼畜の所業」「せめて“エッセンシャルワーカーの劣悪な労働環境と待遇は改善が必要”くらいは報道してほしかった」「わざわざ他人を傷付けに行くのはデリカシーがない」という声がネット上に相次いだ。

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2022年7月1日のニュース