是枝裕和監督ら「日本版CNC設立を求める会」設立へ団結 「映画業界が一枚岩になって働く環境の改善を」

[ 2022年6月15日 05:30 ]

 是枝裕和氏(60)、諏訪敦彦氏(62)ら「映画監督有志の会」が14日、都内で会見し、映画業界を横断的に統括する機関「日本版CNC設立を求める会(action4cinema)」の発足を発表した。念頭にあるのはフランスのCNC(国立映画映像センター)で、映画館の入場料金などから一部を徴収し製作支援や人材育成などに分配している機関。是枝監督らは1年半ほど前から文化庁や経済産業省、日本映画製作者連盟などの映画団体、企業と交渉を続けてきた。

 同会は製作支援、若手育成の教育支援、ハラスメント対策などの労働環境保全、映画館などへの流通支援の4本柱の実現に向け活動。既にハラスメント防止措置ガイドラインの草案も作成。是枝監督は「映画業界が一枚岩になって共助システムをつくり、働く環境を改善していかなければいけない。映画の産業としての持続性、文化としての多様性を広い視野を持って働きかけていく」と訴えた。

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