山崎賢人「凄い2ができています」 「キングダム」続編 前作超えの予感 

[ 2022年6月15日 05:33 ]

完成報告会に登壇した(前列左から)大沢たかお、清野菜名、山崎賢人、橋本環奈、豊川悦司(後列同から)佐藤信介監督、岡山天音、三浦貴大、濱津隆之(撮影・藤山 由理)
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 映画「キングダム2 遥かなる大地へ」(監督佐藤信介、7月15日公開)の完成報告会が14日、都内で行われ、主演の山崎賢人(27)や橋本環奈(23)らが出席した。2019年に実写邦画No.1の興行収入57億3000万円を記録した大ヒット作の続編。山崎は「決して簡単な撮影ではなかったが、成長した(自身が演じる)信を見せるために、皆を引っ張る気持ちでやらせてもらいました。凄い2ができています」と前作超えの大作を予感させた。

 累計発行部数9000万部超の原泰久氏の人気漫画が原作。中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍になる夢を抱く戦災孤児の信と中華統一を目指す若き王を描く。前作の大ヒットを受け、続編の製作が決定した。

 撮影は20年6月から昨年10月まで段階的に実施。前作に続き佐藤信介監督がメガホンを取った。「GANTZ」「いぬやしき」など実写化不可能と言われた漫画やアニメの“実写化請負人”。映画関係者は「きめ細かい絵づくりをし、アクションの撮り方がうまい」と手腕を高評価。CGやVFXの名手だが「実在の人物や物で表現できるところは技術に頼らず、2次元の物語をリアルに表現している」とも言われる。

 今作では、主人公の初陣となる“蛇甘(だかん)平原の戦い”を描いた。アクションシーンは主に長野県のオープンセットで撮影。中国の広大な平原での戦いなど、前作を上回るスケールの大きな場面を見事に再現した。

 コロナ下のため中国ロケはリモートで敢行。大量の兵や馬が集まるカットなどを撮った。日本側と密に連携し、ジャッキー・チェン作品のアクション監督の何釣氏がメガホンを取り、映画「レッドクリフ」のスタッフが助監督を担当。毎日約1000人のスタッフやエキストラ、約100頭の馬を動員して45日間にわたり行われた。

 強いこだわりが込められた作品だけに、原作の原氏も「蛇甘平原のスケール感に圧倒されました!本当に、見どころ満載」と太鼓判。佐藤監督は「予想以上の苦労があったが、夢がかなった」と感慨に浸った。

 原作の単行本は64巻が刊行されているが「今作で描かれたのは7巻あたりまで」(出版関係者)。壮大な物語の行く末が注目される。

 ▼キングダム 2006年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載している原泰久氏(47)の人気漫画。史実を基にしたフィクションで、紀元前、春秋戦国時代の中国大陸で戦国七雄の一つ「秦国」の身寄りのない少年・信が、天下一の将軍を目指していくストーリー。13年に「手塚治虫文化賞」のマンガ大賞受賞。

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