橋下徹氏 観光船の安全管理規定「行政が抜き打ちチェックしないと」 ルールを作りっぱなしの行政に喝

[ 2022年4月29日 14:56 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が29日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演。北海道・知床半島沖で子供2人を含む乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」=19トン=が遭難した事故について語った。

 遭難した船について、知床遊覧船の桂田社長は27日、海が荒れれば引き返す「条件付き運航」だったと説明した。これを受けて、斉藤国土交通相は28日の閣議後会見で出航判断の基準を明記した安全管理規程があるとし、「条件付きはあり得ない」と述べた。

 この一連の経緯について、橋下氏は「社長の責任は間違いないですし、みんな批判しているのはその通り」と前置きした上で、行政側の問題点にも言及。「国交省がルールを強化ということで検討してるでしょ。それ以前に行政ってルールは山ほど作るんですけど、日本の行政の一番の問題は、それをチェックしてないんですよ。作りっぱなし」と指摘した。

 さらに実例を挙げて、「例えばコロナ禍において飲食店で“感染対策をきっちりやりましょう”ってルールができたでしょ。ルールは作ってますけど、“行政がチェックしてますか?”って言ったら、してないんですよ。“全部の飲食店をチェックできないだろ!”って反論が来ますけど、全部やらなくていいんです。抜き打ちでいいんです。道路交通法なんかは警察が一生懸命に抜き打ちをやって、全部の車をチェックしているわけではないんですね」とキッパリ。「ですから、今回の観光船に限らず、行政はルールを作ったら作りっぱなし。書類を出させる。で、書類を見てそれでオッケーにする。この行政の体質を変えないと、作りっぱなしになったら意味ないですよ」と断言した。

 橋下氏は最後にもう一度、「行政側が抜き打ちチェックをするんだと、反省とともにやらないと。国交省は自分たちの責任は認めないんじゃないかな」と述べて、苛立ちを隠せない様子だった。

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2022年4月29日のニュース