「マリウポリ制圧」宣言後も露の攻撃継続 専門家が指摘「まだ制圧していないということ」

[ 2022年4月29日 17:22 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 外交や安全保障に詳しい明海大学の小谷哲夫教授が29日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演し、ロシアのウクライナ侵攻の近況について解説した。

 ロシアは南東部の都市マリウポリの制圧を発表したものの、現在も攻撃が続いている。小谷氏は「攻撃が続いているということなので、まだ制圧していないということになります」と説明した。その中で、ロシア軍の戦術に変化が見られるという。「これまでは戦車を使って砲撃を行っていたわけですけど、戦車の部隊は北上させて、ドンバスの攻撃に使おうとしているようです」とし、マリウポリには「代わりにミサイルですとか、空爆による攻撃を強めているようです」と付け加えた。

 ロシア軍は、国にとって栄光の日でもある5月9日の戦勝記念日までに、何らかの大きな成果を上げられるように攻撃を続けているとみられる。小谷氏は「マリウポリについてはこのまま封鎖をしていけばいいということだと思います」と、ロシア側の思惑を推測。一方で「ドンバスに関しては思ったように作戦が進んでいないようです」とし、「マリウポリから部隊をドンバスに向けて、少しでも5月9日に向けて制圧地域を拡大していると考えられます」と分析した。

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2022年4月29日のニュース