元うたのおにいさん・杉田あきひろ 薬物依存からの復活に思わぬ落とし穴 「まったく悪気はなくて…」

[ 2022年4月29日 17:40 ]

杉田あきひろ
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 NHK「おかあさんといっしょ」の元うたのおにいさんで歌手の杉田あきひろ(55)が28日、俳優・高知東生(57)のYouTube「たかりこチャンネル」に登場。近況を語った。

 杉田は16年4月に覚醒剤取締法違反で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。自助グループのミーティングなどに通いながら回復を目指しており、4月16日にはピアニストの金谷康佑との新ユニットでライブを開催。周囲の理解を得て、新たなスタートを切ったことを明かした。「昨年4月に長野から東京に出て来て、すぐ緊急事態宣言。音楽だけではやっていけない状況だったけれど、なんとか新たに一歩を進めたと思う。でも、ここで緩めちゃいけない。自分は依存症ということを忘れちゃいけない」と気を引き締めた。

 一方で、思わぬ落とし穴に落ちたことも明かした。「僕は長野ダルクに入った日から、クリーン(薬物を使用しない)を続けていたんです。僕は薬物に問題があった。薬物をやめ続けているからクリーンだと。ダルクを卒業して社会に出て働き始めて、ミーティングの仲間に入れていただけて、ミーティングに通ってちゃんと回復しているつもりだったんです。でも、自助グループの大きな前提である『アルコールは薬物』っていうのを自分に当てはめていなかったのか、全く罪悪感がなく缶ビールを普通に飲んでいたんです。僕はそんなにお酒に問題がないんだっていう、僕たち依存症によくある言い訳であったり、傲慢さというかそういうところもあったんでしょうけど」と全く悪気なくビールを飲み続けていたという。

 アルコールも薬物であるという認識が大前提で、お酒を飲んでいる時が薬物使用の引き金になることもあり「ミーティングであきひろさんヤバいよって言われて、何がヤバいのかな?と思ってたら、アルコール飲んでいる自分がルール違反であることに全く気付いていなかった。すごい反省して、すごい落ち込んだ」と振り返った

 。SNSなどで、満面の笑みを浮かべて美味しそうにビールを飲んでいる様子をアップしていたこともあり「まったく悪気はなくて…ここ、落とし穴ですよ、皆さん」と反省。再起を1日目からやり直し「今、2カ月です」と語った。
 

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2022年4月29日のニュース