古市憲寿氏 少年の実名報道 18歳で犯行、死刑執行の事例 「それと比べたら名前出すかは些末な問題」

[ 2022年4月11日 12:46 ]

フジテレビ社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(37)が11日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。甲府地検が殺人などの罪で19歳の特定少年を起訴し、「重大事案」として氏名を公表したことに言及した。

 甲府市で昨年10月、50代夫婦が殺害され自宅が全焼した事件で、殺人や現住建造物等放火などの罪で8日に起訴された甲府市の男(19)について、朝日、毎日など在京5紙が9日付朝刊で実名を報じ、匿名にしたのは東京の1紙だった。地元の山梨日日新聞も氏名を報道した。今月1日施行の改正少年法は民法上の成人年齢が引き下げられたことに伴い、18、19歳を「特定少年」と規定し厳罰化。これまで禁じられていた氏名や顔写真の報道も、起訴後は可能となった。甲府の事件は、検察当局が起訴した特定少年の氏名を公表した初のケースで、報道機関の対応が注目されていた。

 古市氏は、「実名報道は相対的には小さい問題だと思っていて、日本ではこれまでも18歳、19歳って死刑判決の対象にはなったんですよね。つまり事件を起こした時に実名が報道されなくても、例えば18歳1カ月で犯行を起こした元少年が死刑判決を受けている事例もあるわけで、だから名前どうこうっていうのも、日本は18歳に対し死刑を執行してきた。命を奪うっていう刑罰をしてきた国なので、それと比べたら名前出すかどうかは些末(さまつ)な問題」とし、「むしろ国際標準を考えるんだったら、先進国で死刑制度を維持しているのは米国の一部の州くらいですから、そういうことを含めて日本の刑罰の在り方を考えていく必要があるのかなってことは思います」と自身の考えを話した。

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2022年4月11日のニュース