ウィル・スミスの平手打ち騒動、日本だとどう裁かれる? 本村弁護士が解説

[ 2022年4月11日 19:33 ]

弁護士・本村健太郎氏
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 先月、米アカデミー賞授賞式で繰り広げられた俳優ウィル・スミスの平手打ち騒動。日本なら罪に問われるのか…そんな疑問に11日、本村健太郎弁護士(55)が読売テレビの情報番組「かんさい情報ネットten.」で答えた。

 アカデミー賞のステージで、妻の容姿をからかう発言をしたコメディアンを平手打ちにした行為。賛否両論を呼んだが、同賞を主催する米映画芸術科学アカデミーはウィル・スミスに、今後10年間の授賞式出席禁止の処分を下した。本人はすでに謝罪し、アカデミー会員を退会している。

 では、日本でならどうか。本村氏は「暴力をふるっているから暴行罪。もし相手がケガをすれば傷害罪にあたる。これはどんな理由、動機であっても変わりません。正当防衛に当たるようなケースではないので」と断言。相手側から被害届が提出されれば「当然、立件に向け警察が捜査する」とした。

 ただ、妻の容姿をからかう発言に対しての行動ということで支持する声があったのも事実。「体の不調による容姿を、公衆の面前でからかうのは罪に問われない?」という問いには、「言葉による犯罪ということで、侮辱罪、名誉毀損(きそん)罪などが考えられる」と話した。

 ただ、「どういう言葉を掛けたか、どういう発言をしたかによって決まります。今回の発言に関しては、直接的ではなく遠回しな発言ではありました。ただちに侮辱罪に当たるとは言えない」という見解を示していた。

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2022年4月11日のニュース