ジュニア 藤子不二雄Aさんとの思い出は「財産」、気さくな人柄伝え「神様からのカツ丼」エピも披露

[ 2022年4月11日 18:25 ]

千原ジュニア
Photo By スポニチ

 お笑いコンビ「千原兄弟」の千原ジュニア(48)が10日放送のABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に出演。7日に亡くなった漫画家・藤子不二雄A(本名安孫子素雄=あびこ・もとお)さんとの思い出を語った。

 番組が訃報を取り上げると、ジュニアは「僕はA先生に何度か飲みに連れて行ってもらって」と告白した。「本当に気さくな先生で。朝まで一晩中、とんでもない面白話を聞かせてもらって」としみじみ語り、「例えば初めて神様・手塚治虫先生からカツ丼を奢ってもらった日のトキワ荘とか」。故人から実際に聞いた面白エピソードを紹介した。

 藤子・F・不二雄さんと藤子不二雄Aさんが、若手時代に暮らしたアパート・トキワ荘で、手塚さんからカツ丼をご馳走になったことがあった。Aさんは「お寺の子どもだからお肉食べられない」ため、どうしようか悩んでいたという。ジュニアは「手塚先生が横を向いた瞬間に(Aさんが)窓からカツを全部捨てたんやって。これで何とかしのぐしかないってなったら、歩いていたおばさんに『ギャー』って言われて、頭にカツが乗っていたとか」と明かし、ほおを緩めた。

 Aさんが人気漫画「プロゴルファー猿」を連載することになった際、「当時のゴルフはお金持ちの限られた人間しかやっていないスポーツだった」、「誰が読む?」などと、編集者は大反対したが、ふたを開ければ大ヒット。「発売された次の週から編集者が(Aさんに)みんな寄ってきて『こうなる思っていました』って言った」と、ジュニアは裏話を伝えた。

 ほかに、Aさんが製作を務めた映画「少年時代」(1990年公開)の主題歌にまつわる逸話も披露。Aさんは主題歌の詞を書き、作曲を親交の深い井上陽水に依頼した。井上の代表曲となる「少年時代」が出来上がると、ビックリ。「作詞した文字が1文字も使われていなかった」そうだ。

 ジュニアは「Aさんから『ジュニアもホンマに、自分が面白いことをやった方がいいぞ』って言われて」と、金言を授かったことも回顧。「そんな話(面白話)を朝まで六本木でずっと、みたいな。話をたくさん聞かせてもらったのは、本当に財産だと思いますね。ありがとうございました」と頭を下げた。

続きを表示

2022年4月11日のニュース