藤井聡太王将一問一答 防衛戦ロードに向けて「対局条件に合わせてしっかり集中」

[ 2022年4月11日 16:33 ]

<第71期ALSOK杯王将就位式>王将楯を手に笑顔を見せる藤井王将(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 将棋の第71期ALSOK杯王将戦七番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)を制した藤井聡太王将(19)=竜王、王位、叡王、棋聖の5冠=の就位式が11日、東京都内のホテルで開かれた。 動画で見る・藤井王将就位式

 【藤井王将と一問一答】

 ――王将就位式を終えて今の心境

 今日就位式を迎えて改めて王将位獲得を実感しました。主催社や共催社の皆様からの記念品や副賞いただけて嬉しいですし、(実物が届くのが)楽しみです。

 ――王将位獲得から約2カ月。その間に将棋大賞の最優秀棋士賞を2年連続獲得

 そのように評価していただけたのを嬉しく思いますし、それにふさわしい活躍を見せられるように精進していきたいです。

 ――28日には叡王戦5番勝負が開幕し、防衛戦ロードが始まる。挑戦者の出口若武六段の印象は?

 出口六段は決断力があり、非常に切れ味が鋭い将棋。良い内容で勝ち進んでこられたと思うので、勢いのある相手だなと思います。

 ――叡王戦はどのように戦いたい?

 叡王戦は王将戦とは違って1日4時間制。対局条件に合わせてしっかり集中して戦いたい。

 ――記念品の「高級ドライヤー」について

 希望のドライヤーを頂きました。高級なドライヤーは今まで使う機会が無かったので楽しみにしています。今まで家で使っているものは長らく使っているので新しくできればと思って、せっかくの機会なのでオーダーしました。

 ――王将戦名物の「勝者の記念撮影」について

 始まる前は「楽しみな気持ち半分、不安半分」でしたが、車掌の制服など普段出来ない撮影をすることができて、自分としては楽しくやることができたかなと思います。

 ――今後の目標について

 今期の王将戦の対局は中盤の曲線的な手順や展開で少しずつ苦しくなってしまうという場面が結構あったので、それが自分にとっての大きな課題。叡王戦5番勝負が始まるので、それにむけてコンディションを整えて行ければと思います。出口六段は対戦経験が少ない方。フレッシュな気持ちで臨めると思うので、頑張りたいと思います。

 ――今年度の目標は?

 今年度は全体として昨年度より良い内容の将棋を指していきたい。早指し棋戦では思わしい内容の将棋が指せなかったので、課題ととらえて取り組んでいけたらと思っています。

 ――山形県天童市で行われる「人間将棋」に初参加

 人間将棋は天童市の名物として開催して頂いていますが、今回初めてなので楽しみにしています。全ての駒を動かすというのが恒例になっているので、どうしようか考えたいと思います(笑い)。

 ――山形県の印象

 さくらんぼであったり、おいしい食べ物が多いというところという印象なので、その辺りも楽しみにしています。

 ―名古屋対局場について

 これまでは朝日杯やJT杯、タイトル戦でないと名古屋で対局する機会が無かったので、常設の対局場を設けて頂いたことを嬉しく思っています。これを機に東海地方の将棋界が発展してければいいなと思っています。
 
 ――東海地方の将棋会館設立について思うところは?

 (常設の)対局場を設けていただいたことが第一歩。棋士も増えていますし期待しています。

 ――「成人」の制度が変わり4月1日から成人になった

 まだ19歳なので実感はない。これを機に、偉大な先輩を見習ってもっとしっかりやって行ければと思います。

 ――王将戦の一夜明け会見で、現在地を「森林限界の手前」と表現。意味や今後の展望について

 今後強くなることで上に登っていって視界が開けてくると思うので、それを目指して頑張って行きたい。

続きを表示

2022年4月11日のニュース