山口真由氏 ロシアへの制裁の今後「中国がカギ…そこまでロシアを助けないんじゃないかっていう話も」

[ 2022年3月3日 16:30 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 元財務省官僚で信州大の山口真由特任教授が3日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。ロシアのウクライナへの侵攻について言及した。

 ロシア軍は1日にウクライナの首都キエフのテレビ塔を攻撃。第2の都市、東部ハリコフでも2日、中心部の大学と警察庁舎がミサイル攻撃で損壊し炎上した。ロシアは主要インフラを標的にすることで圧力を強め、停戦交渉を有利に進める狙いとみられる。ウクライナ非常事態庁は2日、ロシアの攻撃でこれまでに民間人2000人以上が死亡したと発表した。

 山口氏は、今後について「今後のカギという意味で、私が気になっているのは、中国のスタンスですね」と言い、「中国は今のところ非常に慎重に国連の決議も棄権してますし、王毅外相は“民間人への被害は望まない”というようなことを言って、非常に慎重に立場を明かさないんですけれども、経済制裁が効くかどうかって中国が助けるかどうかがかなえり大きいと思っています」とした。

 そして、「ロシアのガスの方は上がってますけど、タンカーで運ぶタイプの原油はものすごい下がっているわけです。タンカーが外国船籍なんで運んでもらえないかも知れないっていって、ものすごい価格が下がっていて、それを中国がタンカーを出して助けるんじゃないかみたいな話があり、ロシアはドル建て取引がかなり難しくなるので人民元建て取引を増やしていくのかどうか、当初は、中国は助けるだろうという見込みだったように思うんですが、ここに来て、中国はそこまでロシアを助けないんじゃないかっていう話も出て来ていて、中国がもしロシアを見捨てたら、ロシアは経済的にかなり孤立すると思うんです。だから中国はどういう立ち位置で、今どういうふうにこの状況を見ているのかってすごく気になるところです」と自身の見解を述べた。

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2022年3月3日のニュース