藤井竜王 「名人をこす」小4の誓い支えるストイックな姿勢

[ 2022年2月13日 05:30 ]

第71期ALSOK杯王将戦第4局第2日 ( 2022年2月12日    東京都立川市・SORANO HOTEL )

<第71期ALSOK杯王将戦第4局>「王将」の色紙を見せる藤井新王将(撮影・大塚 徹)
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 【私は見た!19歳・藤井5冠の凄みと素顔 将棋担当10年・筒崎 嘉一】「名人をこす」。小学4年で文集に記した藤井の言葉だ。

 史上初の3冠VS4冠対決。7番勝負開幕前からタイトルの数では渡辺を上回っていた。棋界の序列1位にも昨年、竜王を獲得して10代にして初めて就いた。ただ「こす」となるとどうか。「2強並び立つ」が対決前までの印象。そして今回、名人でもある渡辺から王将を奪い、3冠差になった。ようやく聞けた。「名人を超すことになりますね?」と。

 「目標は大きく、というのが教室の方針でした。先生にあおられました」。5歳から通った地元教室。苦笑いで当時を回想した。「(勝っても)課題を感じることは多い。短期的な結果では測っていません」。謙虚な言葉がふに落ちる。13歳での三段リーグ入りから注目された存在。指し手もマスコミ対応も、そのストイックさに支えられていくだろう。

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2022年2月13日のニュース