サバンナ高橋“観る将”が語る「藤井先生」新王将戴冠での5冠「この伝説をライブで見られる凄さ」 

[ 2022年2月13日 21:33 ]

サバンナの高橋茂雄
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 最年少で将棋のタイトル5冠を保持した藤井聡太王将(19)が棋界で新たな歴史を刻み続けるとともに、“観る将”と呼ばれる観戦を主とする将棋ファンが増えている。その1人がお笑いコンビ「サバンナ」の高橋茂雄(46)だ。藤井王将が2021年に2冠を獲得した頃から急激に将棋にのめり込んだ。自身の公式YouTubeチャンネルの配信動画も将棋が多い。

 高橋は「今は僕みたいに棋力がない人でも将棋が楽しめるんですよ」と語る。将棋にハマったのは、令和の時代だったからこそかもしれない。「中継の解説者と聞き手のお話、数値による形勢の評価やAIによる最善手もある。どちらが有利、不利かと分かるので、スポーツ中継を見るのと同じように楽しめるんです」と説明した。「今の時点で、こちらが91%、あちらは9%と形勢が分かる。AIが提示するベストではない手を打つと、形勢が逆転したりする。それが分かるので面白いですよ」

 高橋は11日、北京五輪と王将戦第4局をどちらも観戦した。スポーツ中継も将棋中継も同じように楽しめると言うように、「スノーボード・ハーフパイプの平野歩夢選手の大技・トリプルコーク1440も、藤井先生の神の一手とされる3一銀(20年6月棋聖戦第2局)も、僕にはどちらも同じようにすごいと思えるんですよ」と楽しそうに語る。

 19歳6カ月で5冠を手にし、また新たな歴史をつくった藤井王将。これからはタイトル防衛の戦いも始まる。高橋は「対戦相手として上がってくる棋士の気合と根性を見たいし、横綱になった藤井先生がどう挑戦者を受け止めるのかも楽しみ。史上最年少名人への挑戦も見てみたいですね」と熱く語る。

 「この伝説をアーカイブではなく、ライブで見られるのはすごいことですよ。藤井先生は、応仁の乱とか、本能寺の変とか、歴史に残ることをされていると思う。歴史が動いている時を見てほしい」。棋士への敬意を込めて「先生」と呼ぶ。そんな将棋ファンが今後も増えることを願っている。

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2022年2月13日のニュース