巨人・吉川尚輝「積極的にいった結果」5試合ぶり先発で待望1号&3打点 原監督「えっへっへ」

[ 2023年4月19日 21:55 ]

セ・リーグ   巨人5―1DeNA ( 2023年4月19日    佐賀 )

<巨・D>勝利を喜び合う吉川(左)と山崎伊(撮影・西川祐介)
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 巨人の吉川尚輝内野手(28)がDeNA戦(佐賀)で待望の今季1号2ランを含む2安打3打点と大活躍。5試合ぶりに先発起用した原辰徳監督(64)の期待に見事応えた。

 今季から副キャプテンに就任したが、試合前まで打率.175と打撃不振。だが、この日は「8番・二塁」に入って13日の阪神戦(東京D)以来5試合ぶりのスタメン出場を果たすと、2回の第1打席で勝ち越しの左犠飛を放ち、今季2打点目をマークした。

 すると、2―1のまま迎えた7回には今季17試合49打席目で待望の今季初本塁打となる2ランを放った。4回2死一、二塁で入った第2打席でも左前打。この場面では二走・丸が本塁でタッチアウトとなり打点は付かなかったが、3打席で2打数2安打1本塁打3打点という大活躍でチームを勝利へと導いた。

 試合後、7回4安打1失点好投で今季初登板初先発初勝利を飾った3年目右腕・山崎伊織投手(24)に続いてお立ち台となった吉川はまずは2回の勝ち越し&決勝犠飛について「積極的にいった結果…はい。同点につながったので…はい。良かったと思います」とこれまで同様冷静に回想。弾丸ライナーで突き刺さった7回の待望1号2ランについては「1点差でしたし、伊織も凄く頑張ってたので、なんとか後ろにつなげたい気持ちで打席に立って、本当に最高の結果になったので…はい。良かったと思います」とうれしそうに振り返った。

 本塁打が出た打席では当初バントで送る構えも見せ、2ボールからの3球目は実際にバントしてファウル。3ボール1ストライクとなってからの5球目、真ん中に来た佐賀出身・浜口の142キロ直球を叩いて右翼席中段へ豪快に叩き込んだ。「とにかく本当に後ろにつなぐっていう気持ちだけだったので、本当にその気持ちで打席に入りました」と作戦面について多くは語らなかったが、思わずガッツポーズも飛び出した会心の一撃に「この佐賀で打てたことが本当にうれしく思います」と素直に喜んだ。

 原監督も吉川の活躍に「えっへっへ。まあね、続けていって欲しいですね。非常にナイスバッティングでしたね」とご満悦。吉川にとっては亀井打撃コーチのアドバイスを受けながら出た一発だったが「そうです、そうです。やっぱりね、もがくしかないんですよ。やっぱり考えている暇はない。ね。落ち込んでいる暇はない。もうどういう状況であってもね。現役、あるいはユニホームを着ている人間というのはね、その中でもがくというのは非常に大事だと思いますね」と叱咤も忘れなかった。

 吉川はお立ち台の最後に、副キャプテンとして佐賀の巨人ファンへのメッセージを求められると「選手の皆さんは…え~…頑張ってます」と思わず“選手の皆さん”と言ってしまい赤面する場面もあったが「必ず、熱い声援のほう、よろしくお願いいたします!」と力強かった。

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