花巻東女子野球部監督に甲子園名将 一関学院で春夏通算6度出場の沼田尚志氏が就任

[ 2023年4月19日 04:30 ]

新監督に就任した沼田尚志氏(右)と総監督となった三鬼賢常前監督(撮影・村井 樹)
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 花巻東(岩手)の女子硬式野球部の新監督に一関学院(同)を率いて春夏通算6度の甲子園出場経験がある沼田尚志氏(63)が就任した。18日に岩手県花巻市内で会見を行い、同氏は「日本一を獲れるよう頑張りたい」と、意気込んでいる。創部当初から監督を務めてきた三鬼賢常氏(61)は総監督となる。

 岩手の名将が悲願の日本一へ導く。今チームは男子野球部の佐々木洋監督が父で、今秋ドラフト1位候補の麟太郎(3年)の妹・秋羽(しゅう=2年)らを擁して今春の選抜で準優勝。創部4年目ながら部員数67人を誇る全国屈指の強豪校だ。

 86年に母校・一関商工(現一関学院)の監督に就任後、指揮を執った19年まで春2度、夏4度の甲子園出場を誇る同氏は「向上心が高いチームでこっちが中途半端な気持ちでいたら申し訳ない」と、強い覚悟を示す。

 選抜決勝は東京ドームで観戦し涙を流して悔しがる選手の姿も目に焼き付けた。日本一を託された新指揮官は「準優勝の上は一つ。目標は優勝のみ」と、力強く言い切った。(村井 樹)

 ◇沼田 尚志(ぬまた・しょうし)1959年(昭34)6月9日生まれ、岩手県出身の63歳。国士舘大卒業後、85年に母校の一関商工(現一関学院)のコーチに就任。翌86年から監督となると、19年の勇退まで春2度、夏4度甲子園へ導いた。最高成績は87年夏の3回戦。勇退後は顧問として指導を続けていた。

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2023年4月19日のニュース