阪神・西勇の秘技 「雨の日と晴れの日では投げ方を変えています」 制球乱さない裏にあった技術力

[ 2023年4月19日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神2-1広島 ( 2023年4月18日    甲子園 )

降りしきる雨の中、好投を続ける西勇のピッチング (撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 【記者フリートーク】序盤に強く降った雨に西勇は時折、険しい表情を見せ、スパイクに付いた土を何度も落とした。4回2死で一度、マウンドに砂が入ったほど足場は悪かった。それでも制球が乱れなかったのは、“雨用のフォーム”で投げたからだとみている。

 「雨の日と晴れの日では投げ方を変えています。雨の日だったらパワーを捨てて、コントロール重視の投げ方にします」と明かしたのはシーズン前。普段と比べて「大体、半足分ぐらい」歩幅を狭くし、下半身の安定を生み出しているという。

 口で言うのはたやすいが、ステップ幅「10センチ強」の差は感覚的には別物のフォームといえるほど違いがある。それでもコーナーに投げ分けられる。この引き出しの多さこそ長くローテーションを守り続けられる理由だ。(阪神担当・倉世古 洋平)

続きを表示

2023年4月19日のニュース