12連敗中の西武・隅田 気迫の6回1失点でプロ2勝目権利持ち降板 389日ぶり勝利へ若林&マキノン弾

[ 2023年4月19日 20:09 ]

パ・リーグ   西武―ソフトバンク ( 2023年4月19日    ベルーナD )

<西・ソ>初回を投げ終えて捕手・柘植(右)と笑顔で話す隅田(撮影・白鳥 佳樹)
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 西武の2年目左腕・隅田知一郎(23)が今季3試合目の先発登板。ソフトバンク打線を相手に6回を98球5安打3四球も1失点の力投を見せ、勝利投手の権利を持って降板した。プロデビュー戦以来、389日ぶり勝利を中継ぎ陣に託した。

 プロ2勝目へ、2年目ドラ1左腕が気迫の投球を見せた。鬼門の初回を2死から走者2人を出すも無失点で切り抜けると、その裏に若林が2年ぶりとなるプロ通算3号、今季1号先制ソロ。心強い援護点をもらうと3回までゼロを並べた。

 しかし4回。2死後に中村に中前打を打たれ出塁を許すと、続く増田に初球の直球を狙われ左中間を真っ二つに割られる同点打を打たれた。だがその裏に1死から中村が中前打で出塁後、マキノンが左翼席に勝ち越しの2号2ランを叩きこんだ。

 2点のリードをもらった5回は先頭の周東にいきなり四球を与えたが、続く近藤を一飛、柳田を一ゴロ、4番・栗原を中飛に打ち取った。声を上げながらの気迫の投球でクリーンアップをピシャリ。小さく拳を握り締めた。6回のマウンドに上がった隅田は、先頭の牧原大に左翼線を破られる二塁打を許すと、続く今宮は右飛に打ち取るもタッチアップで1死三塁に。それでも、隅田は耐えた。中村を二ゴロに仕留め、本塁を突いた牧原大をアウトに。4回に同点打を打たれた増田を遊ゴロに打ち取り、無死二塁のピンチも得点を許さなかった。

 前回登板の12日(ベルーナD)では、ロッテ打線を相手に5回2/3を投げ5安打4四球5失点で今季2敗目を喫し、シーズンをまたいで12連敗。59、60年の田中喜八郎(当時西鉄)の11連敗を抜き、球団ワーストを記録していた。

 21年、4球団競合のドラフト1位左腕。昨年3月26日オリックス戦でプロ初登板初先発初勝利を挙げ最高のデビューを飾ったが、続く4月2日のロッテ戦から、年をまたいで12日までで12連敗。昨年は1勝10敗、防御率3.75に終わっていた。

 ▼隅田 今日はとにかく前回登板の反省をしっかり生かして、ゾーン内で勝負しようと思っていました。柘植さんともよく話し合いながら、自分の持ち味であるカーブとチェンジアップをベース板付近に集めるということに集中していました。ホークス打線は左打者が多いというところもしっかり意識して、そのあたりの対策もまずまずできたと思います。

 ▼マキノン 前の打席ではファウルが多くて、結果的に打ち取られてしまったけど、この打席ではアジャストしてフェアゾーンに飛ばすことができたよ。同点の場面で、流れがどちらのチームに行くか分からない中でチームにとっても大きなホームランが打てて良かったよ!

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