阪神・木浪は恐怖の8番!広島・栗林から劇勝呼ぶ二塁打 4度目マルチで打率・440まで上昇

[ 2023年4月19日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2-1広島 ( 2023年4月18日    甲子園 )

9回1死一塁、木浪は右翼線二塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 猛虎ナインの最後まで諦めない姿勢が、劇勝を呼び込んだ。阪神が1点を追う9回。先頭の代打・糸原が見逃し三振に倒れた。敗戦まであと2アウトと追い込まれても、下を向く選手はいない。続く梅野が右前打し、木浪が栗林の初球の直球を右翼線二塁打とすると、甲子園のボルテージは一気に跳ね上がった。

 「本当に西さんがずっと頑張ってくれてたのに、なかなかあれ(無得点)だったので。梅野さんも出てくれましたし、とにかくつなごうという気持ちだけですね」

 1死二、三塁の一打サヨナラの場面をつくると、代走の小幡とバトンタッチ。ベンチから声をからし、中野の逆転サヨナラ打を見届けた。0―0の4回2死満塁で九里に二ゴロに仕留められた自身の悔しさも晴らす、値千金の二塁打だった。

 「(西勇の)投げている姿が、凄く伝わってきたので。何とかして点数を取りたいというのは野手にも伝わっていた。この勝ちは凄くデカいと思います」

 今季初のサヨナラ勝ちを飾った1日のDeNA戦は、同点の延長12回2死走者なしの土壇場から糸原、小幡、坂本とつないで近本が決めた。今回は1点を追う9回1死から。突破口を開いた梅野は「こういうゲームは大事。あっさり終わらないという。チーム全体が苦しいからこそ、一人ずつつないでいくとか、こういう結果になると信じてやるしかないので」とナインの総意を代弁した。

 打線全体の調子が上がらない一方、今季4度目の複数安打で、規定打席には未到達ながら打率・440とした木浪が8番に座る。誰かが誰かをカバーして白星をもぎ取れば、チームのムードも確実に上がる。(山添 晴治)

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2023年4月19日のニュース