落合博満氏 中日GMの仕事で大変だったのは…「年俸闘争だろうね」

[ 2023年4月19日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が19日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。新設の中日ゼネラルマネジャー(GM)として臨んだ「年俸闘争」を振り返った。

 GMの仕事で一番大変だったのは「年俸闘争だろうね」としみじみ答えた。

 球団がお金がなくなると親会社に「お金を下さい」というのが日本流の球団経営だった。

 監督やコーチの年俸は親会社が出し、裏方さんらは球団が別の予算を組んでいた。

 落合氏は「全部ひっくるめてやるからいくらいくらの予算を下さい」と提案。毎日、数字とにらめっこしていた。

 契約更改は査定担当が出した数字をもとに金額を出す。落合氏は間違いのないように言っておくけど」と珍しく強調して発言した。

 「オレがこれはもらいすぎだと(査定から)下げたことは一度もない。上げることはあっても下げることはない」

 そして続けた。

 「勝てないで成績もそこそこだったら給料って上げられるもんじゃない」

 年俸はすべての数字をはじき出して、オーナーの承認を得て、初めて契約更改の席に持ってくる。

 落合氏はGMとして「これで不服があるなら年俸調停しなさい」と勧めた。参稼報酬調停、いわゆる年俸調停はコミッショナーが認めた選手の権利である。

 実に落合氏らしい合理的な提案だ。

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