WBCでは外野でノック練習　阪神・中野の準備を怠らない姿勢がサヨナラ打にも結び付いた

セ・リーグ   阪神2－1広島 （ 2023年4月18日    甲子園 ）

WBC1次R＜日本・韓国＞7回、安打を放ち、塁上でペッパーミルをする中野（撮影・光山　貴大）
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　【記者フリートーク】米国に舞台を移したWBC準決勝以降に、試合前練習で遊撃と二塁だけでなく、外野でノックを受ける中野の姿があった。緊急時に備えた首脳陣の判断…ではない。「内野だけだとあんまり運動量は多くないので、走っておきたいなと。フライを追えば、自然と長い距離を走れて体も動くと思ったので」。自主的に限られた時間を最大限に生かし、源田の実戦復帰後も出番に備えていた。

　1次ラウンドではその源田の穴を埋めたが、「ああいう舞台で、なかなか自分の思うようなプレーはできなかった」と大会後に悔しさも口にしていた。「今まで感じたことのない緊張感の中でプレーできたことが、一番の財産。シーズンに入って無駄にしないように」。準備を怠らない姿勢と大舞台での経験が、間違いなく劇的な一打につながった。（阪神担当・阪井　日向）