【菊池雄星と一問一答】花巻東の3学年後輩・大谷との今季初対戦に「毎年、対戦できるというのは幸せ」

[ 2022年5月29日 21:02 ]

<エンゼルス・ブルージェイズ>初回1死の菊池と大谷の対決は遊ゴロで菊池の勝ち(撮影・篠原岳夫)
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 ブルージェイズの菊池雄星投手(30)は28日(日本時間29日)、敵地アナハイムでのエンゼルス戦に先発し、5回9安打2失点、4三振で降板。勝敗は付かず、今季3勝目はならなかった。岩手・花巻東の3学年後輩にあたるエンゼルスの大谷は3打数無安打に封じた。以下、菊池の試合後の一問一答。

 ――5回9安打2失点。
 「走者はすごく初回から出ていましたけれど、先頭打者をしっかり打ち取れていたのでゼロを並べることができたと思います。粘り強く投げれて良かったです」

 ――何が良かったか。
 「ストレートがやっぱり一番割合も多かったと思いますし、ストレートで押せていけたのが良かったと思います」

 ――マリナーズに所属した昨季までエンゼルスとは対戦が多かった。
 「去年もあんまり抑えた印象はなかったんで、多少、去年の数字も正直、気になるところはありましたけど、今年は今年と割り切って投げました」

 ――今日の投球をどう思うか。
 「安打は打たれてましたけど、単打の当たりが多かったので、あまり気にせずにいいボールがいっているなという印象を持ちながら」

 ――良い投球だった。
 「良いカウントをつくれたなという終始、そういう印象ですね。トラウト選手とは1年目以来の対戦でしたけど、特に2打席目に関しては理想の打ち取り方もできましたし、ストレートを続けていったんですけど、そこでファールを撃たせられたというのは自信になりました」

 ――チェンジアップとスライダーについては。
 「トラウト選手に投げたチェンジアップは一番良いところに行きましたけど、もっともっと割合も増やしていきたいですし、どうやって初球のストライクを取るかということはもちょっと工夫して引き出しも増やしていきたいなと改めて。真っすぐ中心に打者も待ってきますんで」

 ――大谷と対戦した3打席について。
 「昨年は昨年ですからね、お互い状況も違いますし、スライダー中心にカウントを整えて最後、真っすぐでというプランでしたので、いい感じでカウントもつくれたかなと思います」

 ――ジョー・マドン監督が同郷、同じ高校出身で、メジャーで戦う素晴らしさについて話していた。
 「試合中は本当に素晴らしい打線ですので、あまり大谷1人のことは意識できないような素晴らしい打線ですから、自分の1球1球に集中していましたけど。やはり振り返って試合が終わるとこういう舞台で毎年、対戦できるというのは幸せなことだとですし。僕は投げるのに必死ですけど、見ている皆さんがこうやって楽しんでくださるならば、もっともっとレベルの高い投球が僕もできるように。毎年そう思います」

 ――真ん中に集まっての長打はなかったのは収穫か。
 「何度も対戦しているラインアップですし、今シーズン、特に素晴らしい成績を残している打線の中で直球で押せていけたというのは改めて、今シーズン一番大事にしているボールですので、自信になりましたね」

 ――初球ストライクの割合が高かった。
 「初球ストライクは毎試合、意識はするんですけど、最近はうまくいっていなかったところでしたので。やはりいいラインアップですから、先頭打者と、四球を出さないことは本当に大事になるなと試合前から思っていたので、ちょっとアバウトでもいいからとにかく腕を振ろうと、そういう風に思っていきました」

 ―走者を背負っても冷静だったように見えた。
 「コマンド(制球)にすごく自信を持っていけたので、ボールが少し先行しても、大丈夫と、慌てることなく、いいバランスで投げられていたので。今日のバランスは今シーズンの中で一番良かったんじゃないかなと思いますね」

 ――プレートの踏む位置を変えた
 「一塁側を去年まで踏んでましたけど、そうすると良くない時は(体が)横振りになってしまうので、それを減らすために、三塁側に今ずらして今年からやっているんですけど。まだ、多少でるところありますけど、割合としては減ってきてますので、そこら辺もいい方向に向かっているんじゃないかなと」

 ――カットボールがほとんどない。球種が減った。
 「カットボールに依存というか、頼っていた部分がありましたので、そこは今投げていないんですけど、逆に今は直球に自信が持ててきているので、今は3球種ですけど、少なくなりましたけど。1つ1つの球種に関しては、自信を持って投げられているかなと思いますね」

 ――大谷との2打席目の最後のスライダーは。
 「基本、全部抜けてましたけど、あの打席からすごくいいところに決まりましたね」

 ――初勝利の場所。何か思いは。
 「ないすね(苦笑い)」

 ――大事な1戦だった。
 「自分の勝ち負けというよりは、もうメジャー4年目ですし、そこら辺、勝ち星の数というよりも長いイニングを投げる、1アウトでも多くとること、試合を作ることを大事にしてますので。そういう意味で今日は本当にいい勝ち方もできましたし、チームにとってもいい勝利だったんじゃないかなと思いますね」

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