日本ハムが巨人戦勝ち越し 19歳根本がプロ初勝利 ファンの声で先発出場の杉谷がV打点

[ 2022年5月29日 17:05 ]

交流戦   日本ハム7―2巨人 ( 2022年5月29日    札幌D )

<日・巨>5回、松本剛の適時打を喜ぶ新庄監督(撮影・島崎忠彦)
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 日本ハムは29日、本拠の札幌ドームで巨人と対戦し、先発全員の14安打を放って7─2で快勝。ファンの推挙で先発出場した杉谷拳士内野手(31)が2回の勝ち越しとなる遊ゴロで今季初打点を挙げ、4回には適時打を放つなど打線をけん引。先発の根本悠楓投手(19)が5回5安打2失点でプロ初勝利を挙げた。

 1─1の2回1死二、三塁から杉谷が遊ゴロを放って勝ち越し。今季初打点をマークすると、4回無死満塁で迎えた第2打席では、2番手の畠から高めに浮いたカットボールを右前に運んだ。松本剛、上川畑の連続中前適時打、さらに万波の遊撃への適時内野安打など打者10人の猛攻を呼び、一挙4得点。杉谷が打線を活性化させた。

 この日は新庄監督が「日曜恒例」のインスタライブを札幌ドームで実施。監督室では実際にスタメンを決めるシーンを流した。二塁手を迷っている際には「杉谷」と書かれたプレートを手に「これ、いらんか。これはちょっといらない」と一度は先発から外したが、マネジャーから「(ファンの)コメントは杉谷君が多いですね」と、聞くと「まじ?これ(杉谷)?いこうか。じゃあ」と、ファンの声でスタメンに抜てき。杉谷は「ファンの皆様に選んでいただいたスタメンで、ファンの皆様のパワーがバットに乗り移ってくれました。魂!」と感謝した。

 打線の援護を受け、2年目左腕、根本も粘った。4月1日のオリックス戦(京セラドーム)以来の先発。1点を先制してもらった直後の2回に岡本和に、初球の直球が高めに浮き、右翼席に運ばれ同点に追いつかれた。それでも再び勝ち越してもらった3回は、先頭の丸に左前打を許したが無失点で切り抜け、チームに流れを引き寄せた。6─1で迎えた5回に1死満塁のピンチを招いたが、ウォーカーの左犠飛の1点で切り抜けた。根本は「今までファームでやってきたことだけに集中してマウンドに上がりましたが、序盤はボールが浮いたりと思うような投球ができませんでした。3回からは、徐々に自分の思い通りの投球ができてよかったです。野手が点を取ってくれて、楽に投げることができました」と語った。

 日本ハムは巨人3連戦を勝ち越し、5月は12勝11敗として、5月の勝率5割以上を確定させた。

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