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西武・山川“過去最遅”94キロ撃ち16号!「してやったり」キング独走 チームは14安打圧勝

[ 2022年5月29日 05:30 ]

交流戦   西武10―5DeNA ( 2022年5月28日    ベルーナD )

<西・D>3回、2ランを放つ山川(撮影・木村 揚輔)
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 カーブが苦手なんて思うなよ――。2―0の3回2死一塁。西武・山川が上茶谷の2球目、94キロのスローカーブをバックスクリーンにぶち込んだ。「さすがにカーブを待った。してやったり」の16号2ランとなった。

 初回2死一塁の第1打席で90キロ台のスローカーブを3球続けられ、最後は138キロのカットボールで空振り三振を奪われた。上茶谷の持ち球にはなかった「対山川仕様」の遅球に惑わされた。

 嫌な記憶がよみがえった。13日楽天戦。滝中に3打席12球連続で100キロ前後のカーブで攻められ、四球、空振り三振、三ゴロ。「あの時はムキになって直球を待った」と反省し、この日の2打席目は「絶対来る」とカーブを待った。94キロは、18年7月に楽天・辛島から放った96キロを下回り、プロ通算193本中、最も遅い球を運んだ一発となった。

 「カーブは待ったらチャンスボール」とも言い切った。カーブ打ちは自身のバロメーターだ。2年連続本塁打王を獲得した18、19年はカーブを5本ずつ本塁打。一方、不振に悩んだ20、21年は3、2本と減少し、カーブに対する打率も1割台だった。今季はこれでカーブに対して13打数5安打で打率・385、2本塁打。過去最高の対応力を見せている。

 試合前に欠かさずつける「野球ノート」に理想は書かない。「タイミングとか呼吸とか、今日できること」を書き込み、頭の準備を整える。前日は全4打席とも四球と勝負を避けられ、この日は遅球で攻められても、ぶれない軸で応じた。

 主砲の2ランが呼び水となり3回は打者14人で8安打8得点し、今季最多14安打10得点の圧勝。本塁打した13試合は負けていない。そんな不敗神話を山川は「それは最悪!」と否定し、「打てなくても勝ちますよ」。チームの勝利が最優先の主砲らしく笑った。(君島 圭介)

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