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近江・山田陽翔の現在地 右手薬指のマメも進化の過程「滋賀を勝ち上がって」最後の聖地へ

[ 2022年5月29日 05:30 ]

28日の大阪桐蔭との試合では6回途中2失点で降板した近江・山田(撮影・岸 良祐)
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 完璧に抑えたわけでもなければ、打ち込まれたわけでもない。今秋ドラフト上位候補に挙がる近江・山田陽翔(3年)が28日、春季近畿大会で大阪桐蔭と自身公式戦3度目の対戦。右太もも裏をつるアクシデントにも見舞われ、5回1/3を2失点でマウンドを降りた。登板中にリードは許さなかったが、救援陣が打ち込まれて大敗。リベンジは持ち越しとなった。

 昨夏の甲子園では池田陵真(現オリックス)が4番を務めた旧チームを2回戦で撃破。ただ、今春選抜決勝ではコンディション不良もあり、返り討ちに遭った。今回の敗戦で3戦1勝2敗。負けたままでは終われない。

 実は選抜後、新しくできた右手薬指のマメに悩まされていた。きっかけは今冬のフォーム改良。腕を高く上げるようにしたことで、微妙にボールの握り方は変わってくる。ボンド(接着剤)などで応急処置はしてきたが、傷が開いたまま投げることもあった。

 ただしそれも、全ては最後の夏につなげるため。「投げていくうちに、硬くなってくる」と、進化の過程であるという認識だ。近畿大会でも試した新球フォークも試行錯誤の段階。ライバルの西谷浩一監督も「あのツーシームやフォークは、なかなか高校生で仕留めることは難しい」と舌を巻くように、ものにできれば投球の幅は広がる。

 28日の試合後には、主将として「(左腕の)星野(世那=3年)の成長がチームの収穫」と春を総括。2番手以降の投手が着実に力をつけてきたことで、山田の負担も軽くなるはずだ。「滋賀を勝ち上がって、もう一度大阪桐蔭さんと当たれるように」。夏の滋賀大会開幕まであと40日。打でも超高校級のヒーローが、悔いなき集大成を披露する。(記者コラム・北野将市)

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