広澤克実氏 中日・大野雄には左打者で攻略を!阪神「1番・島田」起用で打線全体のリズム変わるかも 

[ 2022年4月12日 05:30 ]

10日、広島戦でヒットを放つ島田
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 左投手でも、まれに左打者を苦にするタイプはいる。阪神の1番が島田なら4番の佐藤輝までズラリと左が並ぶが、大野雄に関して昨年の被打率ではっきりとしたデータが出ているのであれば、なおのこと良い。右打者に対して有効となる外角へ逃げるボールを、使いづらくするだけでも攻略への糸口になる。

 現状を打破するためには、何らかの動きを見せなければいけないことは確かだ。糸井が頑張っているにせよ、マルテが不在となったいま、近本が最適という判断だろう。ベストオーダーでない以上、近本3番が機能するかどうかは未知数だが、打順を一つ変えるだけで打線全体のリズムが変わることはある。

 変化が必要な一方で、4番佐藤輝、5番大山の並びはそのままでいい。かつてのオリックス・仰木監督の例はあるが、日替わり打線で優勝を勝ち取ったケースはごくまれ。中心まで動かしてしまうと、チーム全体が落ち着かなくなるだろう。

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