ロッテ・朗希 25歳でメジャー移籍なら日本球界史上最高6年250億円の声も 完全試合に米国でも衝撃

[ 2022年4月12日 05:30 ]

10日のオリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(20)が10日のオリックス戦で達成した28年ぶり完全試合と19奪三振の衝撃は一夜明けた11日、世界を駆け巡った。米国では大リーグ公式サイトがトップ記事として報道。ロサンゼルス・タイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者(41)はスポニチ本紙の取材に、現行ルールでメジャー契約を結べる25歳を故障なく迎えれば、総額2億ドル(約250億円)以上の値が付くことは確実と断言した。

 令和という枠を飛び越え、球史に残る怪物へと進化している佐々木朗の衝撃に、米国も沸き立った。大リーグ公式サイトは「既に複数のメジャー球団の射程に捉えられている」とトップ記事で紹介。「日本球界史上最高のパフォーマンスで、さらに間違いのない存在となった」と伝えた。

 佐々木朗自身がメジャー志向を口にしたことはないが、大リーグでもトップクラスと誰もが認めざるを得ないパフォーマンスに周囲は沸き立つ。現行ルールでは、25歳未満の海外選手は契約金が制限され、マイナー契約からスタートする。18年にエンゼルス入りした大谷にも適用された。故障なく25歳を迎えて海を渡ったら――。ロサンゼルス・タイムズ紙のヘルナンデス記者はその際の契約総額を「2億ドル以上になる」と断言した。

 「投手としてはみんな大谷より評価していると思う。6年総額2億ドル以上と思うが、佐々木側にとっては安いくらいかもしれない」

 同記者は17年オフにドジャースが大谷を「投手」としてだけ評価し、2億ドル以上の予算を準備したことを試算の理由とした。また今オフの挑戦が有力視されるソフトバンク・千賀、将来的に可能性のあるオリックス・山本の価値についても言及。現段階で千賀は6年総額1億2500万ドル(約156億円)、山本は6年総額1億5000万ドル(約188億円)と見積もった。

 普段は大谷も取材し、有名コラムニストとして知られる。19年夏には来日し、大船渡時代の佐々木朗を取材。その存在に米国で誰よりも早く着目し、伝えてきた。「彼の潜在能力は本当に凄い。もっとできる」とさらなる進化を予感していた。

 日本選手の契約総額は、楽天・田中将が14年からヤンキースと結んだ7年総額1億5500万ドル(当時約158億円)が最高額。当時25歳の田中将は24勝0敗という驚異的な数字を残し、絶大な評価を得た。その金額を優に上回るという弱冠20歳が示した無限の可能性。現在164キロの自己最速の更新や、新たな記録樹立が次々と浮かび上がってきそう。怪物の未来は、まさに青天井だ。

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2022年4月12日のニュース