広島・小園“自主トレの地”松山から逆襲ロードや!!ヤクルトとの2連戦で山田、川端に恩返しだ

[ 2022年4月12日 05:30 ]

広島・小園海斗
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 広島・小園海斗内野手(21)が“松山凱旋”からの逆襲を期した。12日からのヤクルト2連戦は、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで開催される。同球場では今年1月にヤクルト・山田らと合同練習を実施。今季初対戦となる自主トレ仲間に成長を示し、不振脱出のきっかけをつかむ。

 逆襲の手がかりは、地方球場に転がっているかもしれない。ヤクルトとの今季初対戦は、小園が今オフに山田、川端らと合同練習を実施した坊っちゃんスタジアムで開催。「いいきっかけにしたい。(山田らに)しっかりといいプレーを見せられるようにしたい。チームが勝つために全力でプレーするだけです」。悩める21歳は心機一転、松山行きのフェリーに乗った。

 開幕から全15試合に3番で先発出場を続けながらも状態は上向かない。打率・167は、規定打席に到達するリーグ35人中34番目。前回の阪神3連戦は8日の初戦に2安打を放ちながら、残り2戦は無安打と復調のきっかけをつかみ切れず「形とかも、まだまだ全然整ってない」と手探りの状態が続いている。

 ただ、今季、同一リーグで唯一対戦のなかったヤクルト戦で変わり身を見せる可能性はある。昨季のヤクルト戦打率は・293と上々。1月の合同練習を打ち上げる際には、自主トレ仲間から「ヤクルト戦では打つなよ」と声をかけられた。相手の警戒を上回り、昨季からの成長を見せることが恩返しになる。

 「(ヤクルト戦は)イメージ的にはいいと思うけど、まずは自分からしっかりと攻めていけるようにしたい。向こうは“打たないでくれ!”と思っていると思いますけど、しっかりと結果を残せるようにしたいです」

 単独首位に立つチームは、打率・261、73得点でいずれもリーグトップ。3番打者が不振でも打線は機能しており、佐々岡監督は「レギュラーとしてやってもらわないといけない選手。そう簡単に打順は変えない」と今後も小園を3番で起用しながら復調を待つ方針だ。

 「使ってもらえるだけで感謝しかない。しっかりと期待に応えられるように日々やっていきたいと思います」。小園が本調子を取り戻せば、今季の打線はいよいよ止まらなくなる。(河合 洋介)

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