阪神・江草2軍投手コーチ 11年ぶりタテジマ「責任持って」左腕育成、中継ぎ陣強化誓う

[ 2021年12月4日 05:30 ]

就任会見を終え、ポーズを決める江草2軍投手コーチ
Photo By 代表撮影

 阪神は3日、球団OBで2005年のリーグ優勝に貢献した江草仁貴氏(41)の来季の2軍投手コーチ就任を発表した。背番号「72」で年俸1000万円(推定)。西宮市内で入団会見した江草氏は、来季の覇権奪回に向け、中継ぎ強化と左腕の育成に力を注ぐことを宣言した。また、来季の1、2軍の監督、コーチ陣容も発表された。

 2011年以来、11年ぶりに「タテジマ」に袖を通すことになった江草氏は、今季の猛虎の戦い方を振り返り「中継ぎがあと何人かいればと」と分析。2軍投手コーチとして、1軍に戦力を送り込むことを使命とし中継ぎ陣の強化、とりわけ、計5人の投手コーチで唯一の左腕であることから左投手の育成を急務とした。

 「左投手に関しては責任を持ってやりたい。景色は右と左では違うし、内臓の位置とか体の使い方とか(も違う)。左を知るのは左だけかなと」

 先発も中継ぎも経験し西武、広島でもプレー。18年から大阪電気通信大学硬式野球部でコーチを務め大学生を指導した。13年には左肘側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けるなど豊富な経歴&経験は若虎を指導する上でも大きな力になる。

 今季、高卒2年目の左腕・及川がブレークしたが、まだ好不調の波が大きい。「及川選手だけ特別扱いはできないんで」と苦笑いしたが、気づきはすでにあるもよう。今秋ドラフトで指名した2位の鈴木(創価大)、3位の桐敷(新潟医療福祉大)も左腕で「左投手しか分からない部分が出てくると思う」と来春キャンプから惜しみなく直接指導する。

 「言い方は悪いですが四球を出してもいいよと。四球を嫌がって真ん中に投げて打たれたら。中継ぎは1点を失ったら失敗となるので0点だったらOK。一人で決めてしまわなくても、次(の投手)が助けてくれる」

 51試合に登板した05年は、桟原将司と橋本健太郎のアルファベットの頭文字を取った「SHE」として試合中盤を担い、リーグ優勝に貢献。「JFKの3人がいたので、後ろにつなげば大丈夫だと思って投げていた」。考え方一つで、虎のブルペンが変わるかもしれない。

 ◇江草 仁貴(えぐさ・ひろたか)1980年(昭55)9月3日生まれ、広島県出身の41歳。盈進、専大を経て02年ドラフト自由枠で阪神入り。主に中継ぎとしてシーズン50試合以上登板を4度。11年5月に西武、12年3月に広島へ移籍し17年限りで引退。通算349試合22勝17敗0セーブ、防御率3.15。左投げ左打ち。

 《引退後に介護事業経営携わる》江草氏は現役引退後、野球解説者、大阪電気通信大学での指導を続けながら、介護事業の企業経営にも携わってきた。「人のために何かをすることが好きだったので、喜んでもらえることは何だろうと考えた。高齢者を笑顔にできるし、リハビリのことだったら僕にも分かるのでやらせてもらった」。来季からは阪神コーチとなるだけに「中途半端な気持ちではできないので、介護の方は任せようと思っています」とコーチ業に専念するべく、準備を進めていることを明かした。

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