東京五輪でセンターの可能性もあった誠也 打診に「G.G.佐藤さんみたいになったら許してください」

[ 2021年12月4日 22:23 ]

決勝の米国戦での4番を務めた鈴木誠也
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 今夏の東京五輪で金メダルを獲得した野球日本代表「侍ジャパン」に密着したNHK BS1「侍たちの栄光~野球日本代表 金メダルへの8か月~」が4日に放送され、ギリギリの戦いに挑む首脳陣、選手たちの赤裸々な様子が明かされた。

 五輪代表選手24人が内定した後も中川、菅野(ともに巨人)らコンデション不良などで辞退者が続出するなど苦難が続いた侍ジャパン。その中には五輪直前の球宴で本塁打競争に出た際に右脇腹を痛めた柳田悠岐外野手(33=ソフトバンク)の存在もあった。

 野手が13人しかいない中、もし柳田が離脱するようなことがあると中堅を守れる選手がいなくなる。そこで、有事に備えて担当の清水コーチは右翼を守る予定だった主砲の鈴木誠也外野手(27=広島)を呼び出し、2人で緊急会談を開いた。清水コーチは「ギータに戻ってきてほしいと思っている」としながらも鈴木に中堅を守ることは可能か質問。「お前がセンターをやってくれることでギータが戻ってきてもライトで機能させられる」とした上で「イヤじゃない?」と鈴木の気持ちをまずは大事にした。これに鈴木は「全然大丈夫です」と返答。これを聞いた清水コーチは「センターで模索させてくれるか?」と再度確認した。

 すると、鈴木は「G.G.佐藤さんみたいになったら許してください」と真面目な表情。「かばってください」と懇願するような笑みを浮かべながら続けた。これに清水コーチは至って真面目な表情で「ああなった時はもちろんこっちもフォローするんだけど、お前がへこまなければ」と配慮。これに鈴木も「僕は大丈夫です。全然大丈夫です」と答えた。

 結局、柳田が本番に間に合い、鈴木が中堅を守ることはなかったが、ネットには「誠也の口からGG佐藤www」「誠也くんのそういうところ好き」「誠也正直だな」とファンの声。「いろいろ大変だったんだなぁ。裏側が見れて面白い。選手スタッフは、それどころじゃなかったろうけど」とギリギリの戦いに胸を打たれた様子の声もあった。

 侍ジャパンは2008年北京五輪ではG.G.佐藤が2度の落球という“世紀のミス”を犯して目標の金メダル獲得を逃し、4位に終わっている。

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