マスターズ甲子園が開幕 中止の第102回大会で高3だった宮崎県選抜の坂元親子が宣誓

[ 2021年12月4日 09:03 ]

マスターズ甲子園2021 ( 2021年12月4日    甲子園 )

 マスターズ甲子園2021が開幕し、昨年2020年の春夏の甲子園大会が中止になった世代に高校3年生だった宮崎県選抜の坂元皇太さん(18=宮崎農OB)、父の栄二郎さん(51=宮崎工OB)が選手宣誓を行った。

 「(前略)(栄)2020年、春、夏の大会。新型コロナウイルスの影響で中止。
 (皇)春から体調を崩していた母が、この甲子園に立てることが決まった日に天国へ旅立ち、甲子園でプレーしている姿を見せることができませんでした。
 (栄)これはお母さんがくれた出場の機会と前向きに考え、今日までを過ごしてきました。
 (皇)昨年、春夏の甲子園の出場の夢が絶たれた仲間、ご家族、指導者の方々、そして、ずっと応援してくれていた母のためにも、この聖地・甲子園で、全力でプレーすることを誓います」

 夢が絶たれた第102回大会の世代代表として、そして最愛の母のために、皇太さんは全力で大役を全うした。10月1日、宮崎県選抜としてマスターズ甲子園出場メンバーに決まったその日、母のたけ子さん(50)が病気で他界。今年春から体調を崩していたが、早すぎる別れとなってしまった。昨夏の県の独自大会では初戦敗退。「甲子園がなくなったとき、何をしてきたんだろうと思ったが、母がいなかったら、野球を続けられなかった」と話す。高1のとき、人生でたった一度だけ、家の庭でキャッチボールしたのが一番の生前の思い出。「うまいからやろう」と母から誘ってきたという。

 「今思えば、あの時やって良かった。母に向けても、ここに来られなかった方々のためにも、全力プレーを届けたい」

 栄二郎さんも「家族で息子の高校3年間、ここを目指していた。“夢の場所に皇太を連れてきたよ”と言いたい。エラーしてでもいいから、全力でプレーします」と決意。夢の続きを追って、宮崎県選抜はあす5日の第1試合で天王寺OB(大阪府代表)と対戦する。大会開催は2019年以来、2年ぶり。

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