松坂大輔さん感涙 引退セレモニー終了後に盟友イチローさんサプライズ登場!画面から“飛び出し”花束渡す

[ 2021年12月4日 16:38 ]

<LIONS THANKS FESTA 2021>サプライズゲストのイチロー氏(右)から花束を受け取る松坂(撮影・尾崎 有希)
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 西武は4日、メットライフドームでは3年ぶりとなるファン感謝イベント「LIONS THANKS FESTA 2021」を開催。今季限りで現役を引退した松坂大輔さん(41)の引退セレモニーが行われた。

 セレモニー終了後にうれしいサプライズが待っていた。引退セレモニーが終了し、場内を一周してファンにあいさつ。笑顔でベンチ裏に引き揚げようとしていた時だった。突然、大型ビジョンにビデオメッセージが映し出された。その画面に登場したのは、プロ野球で、そして海を渡ったメジャーでも幾多の名勝負を繰り広げ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)連覇をともに成し遂げた“盟友”イチローさん(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)だった。

 画面の中のイチローさんが松坂さんに問いかける。「大輔、どんな言葉をかけていいのか、なかなか言葉が見つからないよ。だから僕には、こんなやり方しか、できません。許せ大輔」といって画面が消えた。驚きと戸惑いの表情浮かべる松坂さんの背後から、何とイチローさん本人が現れた。花束を手に松坂さんと熱い握手。ここまで、引退のあいさつ含め何度も涙をこらえてきたが、このサプライズには、我慢することはできなかった。目を真っ赤にした松坂さんとイチローさん。言葉はいらない。イチローさんは、見つめ合い、握手を交わすと、言葉を発することなくメットライフDのベンチ裏へと消えていった。

 松坂さんは「まさか直接花束を渡しにきてもらって、想像していなかったですし、ヤバかったですね。一気に我慢していた涙が出てしまいました。ビックリしたのとめちゃくちゃうれしいのと最後にイチローさんに声をかけてもらってこれまでやってきてよかったと改めて思いました」と興奮気味にサプライズを振り返っていた。

 松坂さんが今季限りで引退することが分かった7月6日には「大輔は、初対戦の3三振から22年間、僕にとってともに競い合い、高め合えたと思える唯一の投手だった。ありがとう。お疲れさまでした」とコメントしていた。

 2人は99年の初対戦では松坂さんがイチローさんから3三振を奪い「自信から確信に変わった」と語り、次の対戦ではイチローさんが「狙って」プロ通算100号を放ちリベンジ。ともに海を渡りメジャーの舞台で輝き、投打の柱としてWBCを連覇。イチローさんは「なかなか同志という存在はいないんだけど、大輔はそういう意味で唯一かもしれないね。僕にとっては」と語り、松坂さんは「常に気にかけてもらいたい存在」と語るなど、お互いの存在を認め合う盟友として日本野球界をけん引してきた。

 ◇松坂 大輔(まつざか・だいすけ)1980年(昭55)9月13日生まれ、東京都出身の41歳。横浜では3年時に甲子園春夏連覇。98年ドラフト1位で西武入団。1年目に16勝で新人王、最多勝に輝いた。01年に沢村賞受賞。07年にレッドソックスに移籍し、同年にワールドシリーズ制覇。インディアンス、メッツを経て、15年にソフトバンクで日本球界復帰。18年に中日に移籍し、6勝を挙げてカムバック賞。20年に西武に復帰した。日米通算成績は376試合に登板、170勝108敗2セーブ、防御率3・53。1メートル82、92キロ、右投げ右打ち。  

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