実力者の多い三塁手…井端コーチが村上選出を猛プッシュ「村上は今すごいですよ、ベンチの中で」

[ 2021年12月4日 22:59 ]

決勝の米国戦、村上は先制弾を放ち生還、喜びを爆発させる(AP)
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 今夏の東京五輪で金メダルを獲得した野球日本代表「侍ジャパン」に密着したNHK BS1「侍たちの栄光~野球日本代表 金メダルへの8か月~」が4日に放送され、貴重な舞台裏が次々に明らかになった。

 番組では、監督を務めた稲葉篤紀氏(49)を中心にコーチ陣の選手選考に対する苦悩の日々がまず描かれた。五輪では通常の国際大会(28人)と違って登録できる選手の数はわずか24人。野手は13人しか選出できない中、コーチングスタッフは何度も選考会議を続けた。

 第1回選考会議では、三塁手として最終的にメンバー入りした村上宗隆内野手(21=ヤクルト)のほか、松田宣浩内野手(38=ソフトバンク)、岡本和真内野手(25=巨人)が有力候補に。3人の実績、実力に甲乙つけ難い中、稲葉監督は「村上をどうするか、だな」と話した。すると、清水コーチは「和真は調子が悪いですけど、守備力は上がってますよ」と岡本和について説明した上で「マッチの元気も必要だし」とムードメーカーでもある松田の存在感もプッシュした。すると、井端コーチは「村上は今すごいですよ、ベンチの中で」と打撃だけでなく、若手とは思えない類まれなリーダーシップを高く評価。「松田以上かもしれないです」と続けた。「それをオリンピックで出せるかどうかだな」と稲葉監督が口にすると、「出せるんじゃないですかね。ベンチにいる姿勢を見ていても非常にいいのかなと思うんですけどね」と井端コーチはさらに村上を推した。

 結局、村上が五輪メンバーに選ばれたが、大舞台でも萎縮することなく存在感を発揮。8月4日の準決勝・韓国戦で試合前に声出し役を務めた田中将大投手(33=楽天)が2日前の準々決勝・米国戦で4回途中3失点降板しているとあって「みんな…オレ以外は本当によくやってると思う」と話し出すと、すかさず村上は「そんなことないっす!」と大きな声。これで硬かった田中の表情がほぐれ、円陣がとけると「ナイスボイスです!」といじる村上に田中が後ろから笑顔で抱きつくというシーンもあった。

 そして、山田哲人内野手(29=ヤクルト)の3点適時二塁打で韓国戦に勝ち越し、決勝進出決定。試合後、稲葉監督は「あの時に(二塁走者の)村上がセカンドベースから『哲人さん、楽によ!』って声かけてて。先輩に声かける?って思いながら、ああいう関係性がいいんでしょうね」と目を細めた。米国との再戦となった決勝では、試合前の円陣で坂本勇人内野手(32=巨人)が「絶対勝ちましょう。さあ、いこう!」と声を張り上げると、村上は「かっこいいぞ~!」と合いの手。試合が始まると、3回の第1打席で先制そして決勝の1号ソロアーチを左中間スタンドに叩き込んで日本に金メダルをもたらした。
 

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