ソフトB・千賀 8度目で初の7回無失点 ようやく“お化けが出た”5勝目

[ 2020年8月26日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―0オリックス ( 2020年8月25日    ペイペイD )

5勝目を挙げたソフトバンク・千賀(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは25日、オリックスを下して3連勝を飾り単独首位をキープした。先発の千賀滉大投手(27)が今季自己最長の7回を投げ、2安打で9三振を奪う好投。今季初の無失点投球で5勝目を挙げた。ジュリスベル・グラシアル内野手(34)が今季1号本塁打で援護。工藤公康監督(57)は監督通算457勝目。秋山幸二前監督の勝利数を抜いて球団史上単独4位となった。 

 大半の投手は、ブルペンで投じる最後の1球をコースに決めて練習を終える。千賀は、気にしない。キャンプ中にはすっぽ抜けたカーブでブルペンを後にしたこともある。それほど引きずらない性格の右腕が、今季はフォームに悩んでいた。

 工藤監督は試行錯誤が続くエースに「メカニックが崩れると、練習でできていることが試合でできなかったりする」とフォームの微調整に時間がかかると指摘していた。

 右前腕の張りで出遅れ、7月から1軍のマウンドに戻った。迎えた今季8試合目。最長の7回を投げ、初めて無失点でマウンドを降りた。「先発らしい仕事が初めてできたかな」と少しだけ納得した108球だった。

 自身の代名詞である「お化けフォーク」がようやく操れるようになった。9奪三振の内、フォークで4つ。同球種で1試合に奪った三振は今季最多だった。3四球でピンチを招いた7回2死満塁では、ロドリゲスに3球続け、全て空振りで仕留めた。「その日その日なので難しいけど、今日は何とかという形」。決して本調子ではないが、フォークの復調は光明となった。

 オリックス・山本とは今季2度目の投げ合い。昨年の球宴では、カーブを習い、フォークを教えた。ライバルとの投手戦で、我慢比べに勝った。

 前回登板した18日のロッテ戦では2試合連続で6失点の乱調。そんな中、ベテラン・和田が、声をかけてくれた。「この1週間は和田さんが時間をつくってくれて、濃い話ができた。僕と同じ気持ちのときがあったと聞いて、楽になった」と先輩に感謝した。

 チームは3連勝で単独首位をキープ。15年から指揮を執る工藤監督は秋山前監督を超える457勝を挙げ「(千賀は)ナイスピッチングだった」と称えた。今季5勝目を手にした千賀は「自分で乗り越えていかないと。逃げずに戦っていく」と静かに言った。シーズンはまだ半分。本来の投球を取り戻す時間は、たっぷり残されている。 (川島 毅洋)

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