関本賢太郎氏 阪神・陽川のチェンジアップ打ちは見事 右投手でも3番起用して

[ 2020年8月26日 06:00 ]

セ・リーグ   阪神5-1中日 ( 2020年8月25日    甲子園 )

<神・中(10)> 3回1死満塁、陽川は同点の中犠飛を放つ (撮影・後藤 大輝)
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 【関本賢太郎 視点】打のヒーローは間違いなく陽川です。3回は初球からカーブ、チェンジアップ、チェンジアップ。ストレートをマークしながら4球目のチェンジアップを犠飛にしたのは見事です。昨年までは変化球の対応にもろさがありましたが、今季は直球に差し込まれることを恐れず、常に中堅方向を意識するスイングが奏功しているのでしょう。チームが上昇していく上で、3番がどう機能するかは重要ポイント。26日は右の福谷が先発ですが、もう一度、陽川で勝負してほしいと感じます。

 高橋のストレートは、リーグを代表するレベルです。打者はスピードガンより速く感じることを周知していますが、それでも差し込まれてしまいます。その1打席目を踏まえて、2打席目に向かいますが、それでもなお、差し込まれる。制球も常に低めに集まっており、打者からすればチャンスボールはほぼ来ません。中日打線は早打ちしてきましたが、そうでないと攻略はできないでしょう。

 2つの盗塁死がありましたが、機動力を重視するタイガースの野球はできました。初戦から揺さぶられたことで、バッテリーはさらに警戒を深めます。勝っただけではなく、布石を打つこともできた一戦となりました。

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