マエケン、粘りの4連勝 守護神ロジャーズと“友情お米券”リレー

[ 2020年8月26日 02:30 ]

ア・リーグ   ツインズ3-2インディアンス ( 2020年8月24日    クリーブランド )

インディアンス戦に先発し、5回1失点で4勝目を挙げたツインズ・前田(AP)
Photo By AP

 「お米券」の友情リレーだ。ツインズの前田健太投手(32)が24日(日本時間25日)、インディアンス戦で5回5安打1失点でメジャー自身初の開幕4連勝をマークした。8回まで無安打無得点を続けた18日に救援に失敗した守護神テーラー・ロジャーズ投手(29)が1点差の9回を締めた。ロジャーズは前回登板後、前田におわびの意味を込めて「お米券」をプレゼント。首位を走るツ軍の結束力はさらに高まった。

 初回に先頭打者弾を浴びた。直球は最速92マイル(約148キロ)。8回0/3、115球を投げた18日から中5日で、球の切れを欠いた。しかし前田は丁寧に、粘り強く投げた。5回を1失点と試合をつくり、ブルペンに託した。

 「前回のような状態ではなかったけど、何とか粘りながら最少失点で抑えることができた」

 3点リードの9回無死に初安打を許し、降板後に同点とされた前回登板後。チームは延長戦を制したが、前田は白星を消した守護神ロジャーズから「最高の一日を壊してしまって申し訳ない」と書かれた手紙と、日本の高級米と引き換えられるギフト券を受け取った。ロジャーズはこの日、1回無失点。1点のリードとともに、前田の白星を死守した。

 大リーグ公式サイトによれば、アジア系住民が比較的少ないコロラド州デンバー出身の左腕は「お米についてあまり知らなかった」という。最初はお酒を贈る予定だったが、阿部正道トレーナーから前田が下戸と知らされ、前田が好きな日本米を買えるオンラインチケットを薦められた。

 米国人になじみのない「お米券」。ロジャーズは価値が分からず、最初は困惑しつつも「彼(阿部トレーナー)を100%信頼した」と、おわびの品に選択した。前田は「普通は、そんなことしなくてもいいと思う。打たれることはみんなあるから」と驚きつつ「気持ちは凄くうれしかった」と3歳年下の同僚の心遣いに感謝した。

 レギュラーシーズンの半分となる30試合を消化し、ツインズは20勝10敗で地区首位を快走。前田は無傷の4連勝で折り返す。自身の好調の原動力を問われ「“左右関係なく自分の調子を出していけば抑えられる”と投手コーチがいつも声を掛けてくれる。そういうのも大きい」と周囲の後押しに感謝した。「お米券」は、チームの団結力の証でもある。 (笹田幸嗣通信員)


 《高級日本米、米国では最低でも5キロ1万円以上》米国内で売られる日本米の大半はカリフォルニア州で作られたカリフォルニア米。日本国内で生産された日本米を米国内で手に入れるのは、輸出食物検疫があるためかなり難しい。食物検疫証明書、米国の基準に合致した米であることが証明されて初めて、日本米の輸出は可能となる。基準のハードルは高いため、一般の日本食スーパーなどでは日本産のお米が売られていることはほとんどない。日本からの高級米が手に入るのはごく限られたトレーダーか、高級レストランあたり。しかもかなり高額となる。カリフォルニア米ならば5キロで10~40ドル(約1060~4240円)程度だが、日本からの輸入米は安いもので5キロで100ドル(約1万600円)以上ともいわれる。

 《前田の開幕4連勝は初》はメジャー1年目の16年に開幕3連勝を記録し、4連勝は初。開幕を除けば17年7月7日~8月13日に5連勝をマークしている。ここまで4勝はリーグ2位タイ、防御率2.21は同4位。投手の投球内容を示す指標として重要視される、1イニングあたりの走者数を示す「WHIP」0.71は両リーグトップに立っている。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年8月26日のニュース